研究課題/領域番号 |
20K09774
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分56060:眼科学関連
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研究機関 | 熊本大学 |
研究代表者 |
瀧原 祐史 熊本大学, 病院, 講師 (50640140)
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研究分担者 |
井上 俊洋 熊本大学, 大学院生命科学研究部(医), 教授 (00317025)
高橋 枝里 熊本大学, 病院, 講師 (60622602)
水野 秀信 熊本大学, 国際先端医学研究機構, 特任准教授 (00567159)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 緑内障 / 経角膜的な網膜生体イメージング / 多色同時励起による網膜生体イメージング / ミトコンドリア / 視神経挫滅モデル / 前房注入による高眼圧モデル / 2光子励起顕微鏡 / 網膜循環 / 前房注入による眼圧上昇モデル / 生細胞イメージング / 生体イメージング |
研究開始時の研究の概要 |
緑内障では視神経乳頭部での網膜神経節細胞の軸索絞扼により、網膜神経節細胞の細胞死、視野障害が生じる。平均寿命が延伸している日本において、いかに緑内障性視神経症に対して生涯にわたり視機能を維持するかを考える必要がある。本研究では生体イメージングを用いて、網膜神経節細胞の障害を早期に検出できる基礎的な系の確立を目指す。
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研究成果の概要 |
本研究ではまず後極部を含めた網膜を生体にてイメージングするため、網膜神経節細胞(RGC)内のミトコンドリアが標識されているマウスを用いてRGCの細胞体、神経突起を認識できる解像度での経角膜的な網膜生体イメージングを確立した。RGCを比較的均一に障害するため視神経挫滅モデルを、自由度の高い標識を実現するためマウス硝子体注射の系を立ち上げた。加えてRGCの代謝を支えている網膜循環を評価するため、血管を標識し、経角膜および経強膜的な網膜循環の多色生体イメージングを確立した。今後、本研究で確立した経角膜および経強膜的な網膜の多色生体イメージングを駆使し、緑内障の新規治療法の創出を目指す。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
日本の中途失明原因の第一位である緑内障は視神経乳頭での網膜神経節細胞(RGC)の軸索絞扼で始まり、最終的にRGCの細胞死が生じると考えられている。この研究では、RGC内のミトコンドリアが標識されているマウスを用いて、RGCの細胞体、神経突起を認識できる解像度での、視神経乳頭周囲を含めた網膜の経角膜的な生体イメージングを確立した。加えてRGCの代謝を支えている網膜の循環を評価するため、血管を標識し、経角膜および経強膜的な網膜循環の多色生体イメージングを確立した。本研究で確立した経角膜および経強膜的な網膜の多色生体イメージングが緑内障の新規治療法の開発に役立つことが期待される。
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