研究課題/領域番号 |
20K09793
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分56060:眼科学関連
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研究機関 | 岐阜薬科大学 |
研究代表者 |
嶋澤 雅光 岐阜薬科大学, 薬学部, 教授 (80381721)
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研究分担者 |
原 英彰 岐阜薬科大学, 薬学部, 学長 (20381717)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2021年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2020年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | エクソソーム / 網膜神経節細胞 / 緑内障 |
研究開始時の研究の概要 |
申請者は、実験的緑内障モデルを用いて緑内障の早期の段階から網膜・視神経から脳の外側膝状体(LGN)を含めた大脳視覚領域までの視覚伝導路である視路に変性が認められることを陽電子放出断層撮影(PET)および磁気共鳴画像(MRI)を用いて明らかにしてきた。本研究では、①緑内障および視神経軸索障害後の視路変性における血液エクソソーム中のmicroRNAを網羅的に解析、②緑内障視路変性における血液エクソソーム中のタンパク質の網羅的解析、③上記で見出された病態関連因子の視路(網膜・視神経、視交叉、視索、外側膝状体、視放線、一次視覚領域)との比較解析を行うことにより有用な病態関連バイオマーカーを見出す。
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研究成果の概要 |
視神経変性に伴い変動するmiRNAを血液エクソソーム中において網羅的に解析することを目的として、マウス視神経軸索挫滅モデルの血清エクソソーム中のmiRNAを網羅的に解析した。その結果、血液由来エクソソーム中に1,882種類のmiRNAを検出し、軸索挫滅後7日をピークに挫滅後1~14日間に有意(2倍以上の増減、p < 0.05)に変動した192種類のmiRNAを同定した。そのmiRNAのいくつかは緑内障(POAG)および正常眼圧緑内障患者の前房水中のmiRNAの変動と一致した。これらの変動を血液由来エクソソームにより捉えることができたことは、バイオマーカーとして応用の可能性が期待できる。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
年齢差、他疾患の罹患、遺伝的・環境背景因子などの影響が少ない実験動物を用いて眼圧に依存しない視神経変性モデルにおいて、視路変性過程におけるmiRNAの変動を血液由来エクソソームにより捉えることができた。本研究は、緑内障の病態解明およびバイオマーカーの確立の可能性が期待できる成果である。
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