研究課題/領域番号 |
20K09796
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分56060:眼科学関連
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研究機関 | 和歌山県立医科大学 |
研究代表者 |
白井 久美 和歌山県立医科大学, 医学部, 准教授 (70326370)
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研究分担者 |
雑賀 司珠也 和歌山県立医科大学, 医学部, 教授 (40254544)
岡田 由香 和歌山県立医科大学, 医学部, 教授 (50264891)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2023年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2022年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | ムチン / 角膜 / 創傷 |
研究開始時の研究の概要 |
角膜創傷治癒過程での実質瘢痕化は上皮再生過程での感覚神経の再生抑制や血管・リンパ管新生に影響すると考える。本計画では角膜上皮創傷治癒過程の瘢痕増強での角膜知覚神経の再生、角膜血管・リンパ管新生と角膜実質切開創の治癒の3点をMuc16欠損マウス、野生型健常マウス、野生型の眼窩外涙腺摘出による涙液分泌減少マウス間で比較し、Muc16欠損の角膜恒常性維持への影響を解明する。それを基にStat3阻害薬、デキサメサゾン、IL-6抗体局所投与のMuc16欠損マウスでの病態に対する治療効果を確認する。ムチン減少を病態とするドライアイでの角膜創傷治癒過程異常の病態解明しそれに対応した新規治療選択肢を提唱する。
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研究成果の概要 |
ムチン減少を病態とするドライアイでの角膜創傷治癒過程の異常の病態解明を目的として、(1)角膜実質創傷治癒での眼表面Muc16欠損の影響、(2)角膜上皮創傷治癒過程での角膜内知覚神経再生におけるドライアイやMuc16の影響(3)角膜上皮創傷治癒過程での角膜新生血管や角膜リンパ管新生におけるドライアイやMuc16の影響について検討した。(4) Stat3あるいはIL-6の阻害による、Muc16欠損マウスの実質瘢痕化に伴う感覚神経再生遅延と実質血管・リンパ管新生異常に対する治療効果を評価した。角膜創傷治癒過程での知覚神経再生、角膜新生血管や角膜リンパ管新生とMuc16の関連は確認されなかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
角膜創傷治癒過程での知覚神経再生、角膜新生血管や角膜リンパ管新生とMuc16の有無の影響は確認されなかった。今後は別の観点から、ムチン減少を病態とするドライアイでの角膜創傷治癒過程の異常の病態機序解明、さらにはMuc16のドライアイ診療での役割評価を目指すことが必要である。
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