研究課題/領域番号 |
20K09798
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分56060:眼科学関連
|
研究機関 | 北里大学 |
研究代表者 |
川守田 拓志 北里大学, 医療衛生学部, 准教授 (80511899)
|
研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
|
配分額 *注記 |
3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2022年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
|
キーワード | 眼振 / マウス光学系 / 弱視治療 / 模擬眼 / 視線 / 視覚野 / 発達 / 眼光学 / 弱視 / 光学 / 光学式マウス検出装置 |
研究開始時の研究の概要 |
先天的に眼振を有している場合(先天性眼振)、網膜中心窩に光刺激が適切に送られないために(像が常に揺れている状態のため)視覚野の発達障害が生じる。このような眼球振盪(以下、眼振)を完全に止めることは難しく、また症例によっては視覚野が発達しないため、眼鏡で矯正しても視力が出ない弱視であることも多い。本研究では、メカニカル、光学的に眼振を補正する機構を提供することで、小児の視覚野の発達障害の抑制を目指す。本研究により、先天性眼振に起因する弱視者の軽減につながる。
|
研究成果の概要 |
本研究は、眼振によって生じた見る対象との視線のズレ(眼振量)を光学式マウスの原理で検出し、既存の電子ディスプレイで検出した眼振量を反映し、見る対象を動かすことで、網膜に鮮明な映像を結像させ視覚野の発達を促す装置開発を試みることであった。 光学式マウスの光学系を調査し、視線解析装置からの視線情報からソフトウェアの開発を行うことが、精度、安全性、汎用性、コストの面で望ましいことがわかった。視線に連動して画像や映像を動かすことに成功し、静止画や動画にも対応させリアルタイムでの提示が可能となった。最終年度においてヴァーチャルリアリティシステムを用いて同機構を採用して精度調査とともに開発を行い、完成した。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究成果の学術的意義は、光学式マウス検出系から着想を得て開発を行い、メカニカル、光学的に眼振を補正する機構を提供することができ、ヴァーチャルリアリティシステムでの使用も可能となった。 社会的な意義は、本研究により、眼振患者の視覚野の発達障害を抑制させ、眼振に起因する弱視者の軽減につながる可能性がある。また本研究の過程にて、眼位異常にも対応できるように改良し、精度、安全性、汎用性、コストの面を両立させて技術を提供できる。
|