研究課題/領域番号 |
20K09869
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分56070:形成外科学関連
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研究機関 | 名古屋市立大学 |
研究代表者 |
鳥山 和宏 名古屋市立大学, 医薬学総合研究院(医学), 教授 (40314017)
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研究分担者 |
佐藤 秀吉 名古屋市立大学, 医薬学総合研究院(医学), 研究員 (70528968)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2023年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2022年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
2021年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2020年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
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キーワード | 拡大広背筋 / 皮弁内血管吻合 / 穿通枝 / 3Dカメラ / キャダバー / 拡大広背筋皮弁 / 3Dカメラ / 体積評価 / Cadaver / 3Dカメラ / cadaver / 血流増強 |
研究開始時の研究の概要 |
乳房再建における拡大広背筋皮弁遠位の血流増強を皮弁内血管吻合によって行い、拡大広背筋皮弁全体を安全・確実に移植する。具体的にどこの穿通枝をどこに吻合すべきかラットの実験で明らかにする。また、cadaverで広背筋と背部皮膚の静脈の太さと分布を解析する。さらに、実際の臨床で拡大広背筋皮弁遠位の血流増強を目的に、皮弁内血管吻合を行い、血流の増強効果を評価する。
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研究成果の概要 |
本研究は、乳房再建における拡大広背筋皮弁の遠位部の血流を増強し、皮弁全体を安全・確実に移植するための方法を検討したものです。術前の造影CTで広背筋の遠位(尾側)で腰動脈穿通枝の吻合が全例で確認され、キャダバー解剖では側胸部前腋窩線のレベルで吻合可能な静脈が確認された。臨床では、5例で追加吻合が行われ、血流の安定が確認されました。3D画像解析により、再建後の乳房体積は術後1年間で極端な減少は見られず、ボリュームが維持されました。問題点として、広背筋弁の筋体が経時的に委縮するため、遠位部の厳密な評価が困難であることが挙げられました。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、乳房再建における拡大広背筋皮弁の血流増強に関する新たな知見を提供します。具体的には、術前の造影CTとキャダバーを用いて、術中のICGを用いて、どの穿通枝をどこに吻合すべきかを明らかにした。これにより、拡大広背筋皮弁の乳房再建の成功率が向上することが期待されます。 乳がん患者にとって乳房再建は身体的・精神的回復の重要な要素です。本研究の成果により、より安全で効果的な再建手術が提供されることで、患者のQOL(生活の質)が向上します。特に、血流不全による合併症のリスクが低減されるため、手術後の回復が迅速になり、医療コストの削減にも寄与します。
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