研究課題/領域番号 |
20K09912
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分57020:病態系口腔科学関連
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研究機関 | 鹿児島大学 (2021-2022) 奈良県立医科大学 (2020) |
研究代表者 |
笹平 智則 鹿児島大学, 医歯学域歯学系, 教授 (90405374)
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研究分担者 |
栗原 都 奈良県立医科大学, 医学部附属病院, 研究員 (40453170)
桐田 忠昭 奈良県立医科大学, 医学部, 教授 (70201465)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2020年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 口腔癌 / MIA gene family / 腫瘍マーカー / MIA gene family |
研究開始時の研究の概要 |
STOX2は口腔癌細胞において、5-FU、シスプラチン、パクリタキセル耐性を誘導することより、STOX2の機能を正常化することで抗癌剤が奏功しやすくなる可能性がある。本研究の最終目標は臨床現場への応用を模索することである。 分泌タンパクであることが明らかとなれば、腫瘍マーカーとして検査分野への貢献も出来ると考えられる。特に唾液中のマーカーとして有用であれば、簡便かつ低侵襲な検査が可能となる。また腫瘍免疫と関連して新たな癌免疫療法の開発も期待できる。
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研究成果の概要 |
MIA gene familyは、口腔癌において腫瘍促進性の分泌タンパクとして機能している。申請者らはMIAの新たな下流シグナルとしてSTOX2を見いだしいる。 本研究において、STOX2に関連する新たな分泌タンパクとしてSERPINE2とSRPX2を同定した。SERPINE2は口腔癌において血管・リンパ管新生を誘導し、予後不良因子となることが示された。また、SRPX2は血管・リンパ管新生、抗癌剤に対する耐性の獲得に寄与し、リンパ節転移や予後と関連することが明らかとなった。これらの分子を標的とした新たな口腔癌治診断、治療の可能性が期待される。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
口腔癌は進行癌と発見されることが多く、予後不良ながんである。また広範囲にわたる手術を余儀なくされるために、術後の機能や審美性が著しく損なわれ、術後のQOLの低下をもたらすことが少なくない。本研究より、STOX2関連シグナル分子を標的とした新たな口腔癌治診断、治療の可能性が期待される。
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