研究課題/領域番号 |
20K09961
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分57030:保存治療系歯学関連
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研究機関 | 九州歯科大学 |
研究代表者 |
鷲尾 絢子 九州歯科大学, 歯学部, 准教授 (10582786)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | Bioactive glass / FGF-2 / Gelatin / 象牙質・歯髄複合体 / 覆髄材 / 逆根管充填材 / バイオマテリアル / スキャフォールド / Bioavtice glass / セメント芽細胞様細胞 / 線維芽細胞増殖因子 / 象牙芽細胞様細胞 / BG配合スキャフォールド |
研究開始時の研究の概要 |
本研究の最終目標は,構成成分として同一のバイオセラミックス系粒子を応用した直接覆 髄材および歯髄再生医用材料を同時に開発して生体材料間の連続性・結合性を実現すること により再生した象牙質・歯髄複合体の機能維持につなげる次世代の統合的治療法を確立する ことにある.本研究では,企業と共同開発し臨床応用されているバイオセラミックス系根管 充填用シーラーに配合されているBioactive glass(BG)を用い,象牙質・歯髄複合体の 最適な創傷治癒を誘導するBG配合覆髄材,および象牙質・歯髄複合体の再生を誘導する FGF-2徐放性BG配合ゼラチン複合スキャフォールドの同時開発を行う.
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研究成果の概要 |
象牙質・歯髄複合体の創傷治癒を誘導するBioactive glass(BG)配合覆髄材の開発を目標として,良好な物理化学的特性であること,および細胞適合性と生体親和性を有することを明らかとし,BG配合覆髄材の商品化に至り,さらに逆根管充填材としても応用可能であることがわかった. また,覆髄による歯髄創傷治癒の誘導が困難な露髄に対して局所的な象牙質・歯髄複合体の再生を促すBG/FGF2-Gel複合スポンジを用いた統合的開発を目標として, 本スポンジは,生体親和性が高い材料であること,および象牙質・歯髄複合体の創傷治癒と組織再生の点から炎症反応は軽度であることがわかった.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
象牙質・歯髄複合体の創傷治癒の創傷治癒と再生を誘導する生体親和性・生体活性のコンセプトを取り入れたバイオマテリアルとして新たな覆髄材,およびスキャフォールドの設計・開発を進めた.それにより,象牙質・歯髄の保存と歯髄の喪失による歯の機能低下の阻止を行うために確実な歯内治療・再生誘導治療を行うことが可能になり,これまで以上に歯の保存・維持,および健全な口腔環境の維持が実現となる.
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