研究課題/領域番号 |
20K09995
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分57040:口腔再生医学および歯科医用工学関連
|
研究機関 | 北海道医療大学 |
研究代表者 |
建部 廣明 北海道医療大学, 歯学部, 講師 (40638293)
|
研究分担者 |
建部 二三 北海道医療大学, 歯学部, 助教 (10534448)
志茂 剛 北海道医療大学, 歯学部, 教授 (40362991)
入江 一元 北海道医療大学, 歯学部, 教授 (70223352)
細矢 明宏 北海道医療大学, 歯学部, 教授 (70350824)
|
研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
|
配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
|
キーワード | 歯槽骨 / 歯根膜 / 遺伝子改変動物 / Gli1 / Sonic hedgehog / 幹細胞 / 歯根膜細胞 / Shh / stem cells / Periodontal ligament / Animal experiment |
研究開始時の研究の概要 |
口腔インプラント治療では、インプラントするための十分な骨量が必要とされる。歯根膜に存在する幹細胞は、骨量増加に必要な骨芽細胞に分化することが知られている。歯根膜の幹細胞マーカーとしてGli1陽性細胞がある。Gli1はSonic hedgehog(Shh)の下流因子として知られているが、骨芽細胞分化とどのような関連があるかは明らかではない。そこで本研究計画では、①Gli1陽性歯根膜細胞のShhによる骨芽細胞分化調節機構および歯根膜Gli1発現維持機構を解明する。②さらにGli1陽性歯根膜細胞にShhを遺伝子導入し新たな歯槽骨再生法の開発を目指す。
|
研究成果の概要 |
歯根膜に存在する組織幹細胞における維持調節機構は不明な点が多い。本研究では歯根膜幹細胞のGli1陽性細胞とGli1の上流因子であるShhによる維持調節機構を明らかにすることを目的として研究を行なった。歯根膜に存在するGli1陽性細胞の幹細胞性を持つことを初年度に見出した(J Oral Sci,2020)。次にBmi1が骨芽細胞分化因子である可能性を示した(ANAT REC,2021)。最終年度に骨芽細胞分化においてGli1とShhの関連についての考察を報告した(Bone,2022)。各研究成果は第63回歯科基礎医学会学術大会、第127回日本解剖学会総会・全国学術集会において発表を行なった。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
歯根膜に存在する幹細胞は骨芽細胞への分化に関係していると考えられているが、詳細は明らかにされていない。また、幹細胞が骨芽細胞へと分化するメカニズムや分化を制御する因子についても明らかにされていない。本研究では歯根膜幹細胞動態の詳細と骨芽細胞分化制御因子の一部が明らかとなった。歯根膜幹細胞の骨芽細胞への分化調節機構を明らかにすることは、幹細胞を用いた歯周組織再生療法の開発につながると考えられる。
|