研究課題/領域番号 |
20K10021
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分57040:口腔再生医学および歯科医用工学関連
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研究機関 | 鶴見大学 |
研究代表者 |
早川 徹 鶴見大学, 歯学部, 教授 (40172994)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | トレシルクロリド / ジルコニア / Y-TZP / 細胞接着タンパク質 / フィブロネクチン / 軟組織付着 / QCM / インプラント / タンパク質 |
研究開始時の研究の概要 |
現在,ジルコニアインプラントがチタンインプラントの欠点を補う新規のインプラントとして注目を集めているが,歯肉上皮などの軟組織付着に関してはほとんど検討されていないのが実状である.本研究では,サンドブラスト等の機械的処理とタンパク質固定の化学的処理を併用して,軟組織付着の獲得を可能にするジルコニアインプラント表面の創製を目指す.タンパク質の固定化は申請者が開発したトロシルクロリド法を用いて行い,ラット臼歯部モデルへの埋入実験により軟組織付着を評価する.軟組織付着の獲得を可能にするジルコニアインプラントを創製し,真の意味の「Made in Japan」のインプラントシステム開発の礎を目指していく.
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研究成果の概要 |
ジルコニアインプラントの軟組織付着能の向上を目指して,まず,ジルコニアへの二段階タンパク質吸着についてQCM法を用いて解析し,タンパク質吸着はその順番が影響することを見出した.さらに,フィブロネクチンを固定化したジルコニアインプラントの動物埋入実験を行い,インプラント付着軟組織において,インプラント体に垂直に配向しているコラーゲン線維が確認できた.本研究の結果から,フィブロネクチン固定化は軟組織付着能の向上に効果があることが結論できる.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
近年,歯科用インプラントとして,ジルコニアが注目を集めている.本研究では,生体内を模倣した二段階吸着を解析することによって,ジルコニアへのタンパク質に関する新たな知見を得ることができた.また,我々が開発したトレシルクロリド法を用いることによって,ジルコニアに細胞接着タンパク質を固定することができた.軟組織付着能の向上だけではなく,生体反応を制御できる生理活性物質固定化ジルコニアインプラント創製の可能性が期待できる.
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