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歯根膜の完全な再生を目指した意図的再移植法の新規開発

研究課題

研究課題/領域番号 20K10032
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分57050:補綴系歯学関連
研究機関新潟大学

研究代表者

長澤 麻沙子  新潟大学, 医歯学系, 助教 (40612239)

研究分担者 魚島 勝美  新潟大学, 医歯学系, 教授 (50213400)
研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2023-03-31
研究課題ステータス 完了 (2022年度)
配分額 *注記
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2022年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
キーワード歯根破折 / 歯根膜 / セメント質 / 歯根破折歯 / 歯根膜再生
研究開始時の研究の概要

本邦でもう蝕や歯周病による歯の喪失が減少している一方、相対的に歯根破折による歯の喪失は年々増加している。4-META/MMA-TBBレジンセメントを用いて歯根破折歯を修復して再植する、意図的再植が行われているが、その臨床データは少なく、現状では治療の信頼性が高いとは言えない。破折線相当部位の歯周ポケット残存や、接着材料の劣化による再破折の問題は解決できていない。本研究課題の目的は、歯根破折修復後の破折線に沿って露出が避けられない接着材料の表面にセメント質の再生を促し、歯根膜を完全に再生させることである。これによって咬合崩壊を少しでも抑制し、補綴的な治療の選択肢が格段に広がることを期待している。

研究成果の概要

歯の破折に対する治療を確立するため、歯根破折歯に対する意図的再植術後の歯根周囲に、完全な歯根膜再生を目指す新規意図的再植法を開発することを目的とした。実際に臨床で使用されている各種材料を用いた所、生体材料表面へのセメント芽細胞の誘導や表面での石灰化、結合組織性付着は得られなかった。この結果を踏まえ、材料に成長因子を混和させる方法や材料の表面にエナメルマトリックスデリバティブ・アメロジェニン(歯の発生に係るタンパク質)を塗布する方法を検討した。その結果、一部のサンプルにおいて充填材料表面に硬組織様組織が認められた。しかしながら軟組織が材料表面に介在する場合もあり、引き続き詳細な検討が必要である。

研究成果の学術的意義や社会的意義

研究代表者らの研究室では、歯根破折歯修復の臨床研究を行い、歯根破折歯の病因、病態、治療の効果を報告している。しかしながらこの治療の過程で、治療後も残存する局所的な歯周ポケットが長期的に問題となることを認識し、同部位に歯根膜を再生させる方法を模索すべきであると考えた。これによって接着材料の生体内での経年的劣化も防げる可能性が高い。この実現によって、歯根破折修復処置後の患歯の生存率を上げ、患者の咬合崩壊を食い止めることができるため、その社会的意義は大きい。

報告書

(4件)
  • 2022 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2021 実施状況報告書
  • 2020 実施状況報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて 2020

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] 垂直的歯根破折修復処置後の組織学的検索2020

    • 著者名/発表者名
      浜谷桂佑, 長澤麻沙子, 山本悠, 魚島勝美
    • 学会等名
      2020年度日本補綴歯科学会総会
    • 関連する報告書
      2020 実施状況報告書
  • [学会発表] 歯科生体材料を用いたラット垂直歯根破折歯修復の組織学的検索2020

    • 著者名/発表者名
      浜谷桂佑, 長澤麻沙子, 山本悠, 魚島勝美
    • 学会等名
      2020年度新潟歯学会第2回例会
    • 関連する報告書
      2020 実施状況報告書

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公開日: 2020-04-28   更新日: 2024-01-30  

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