研究課題/領域番号 |
20K10110
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分57060:外科系歯学関連
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
阿部 雅修 東京大学, 医学部附属病院, 講師 (10392333)
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研究分担者 |
小笠原 徹 東京大学, 保健・健康推進本部, 講師 (20359623)
安部 貴大 神奈川歯科大学, 大学院歯学研究科, 教授 (20383250)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2021年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 口腔がん / エピジェネティクス |
研究開始時の研究の概要 |
口腔粘膜は食物や化学物質をはじめ多種多様な外的刺激に曝露されており、その影響により、ゲノム・エピゲノム異常が蓄積することで口腔がんの素地が形成される。本研究では、全身疾患との関与が注目されている口オーラルマイクロバイオーム着目し、口腔がんの素地の形成および病態に関与する口腔内細菌叢とそれに伴うエピゲノム異常を探索・同定を試みる。
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研究成果の概要 |
口腔がんの発症に関与する口腔内細菌の同定を試みた。対象患者を非喫煙に絞った。39名の口腔癌患者のうち、12名が非喫煙者であった。エピゲノム異常の有無をMSP法を用いて5つの遺伝子のメチル化状態を調べた。その結果、メチル化異常は、30%から58%の頻度に認めら、その異常は特徴的なプロファイルを示していた。ゲノム異常の有無についても、次世代シーケンサーを用いてがん関連遺伝子46個の突然変異の有無を調べた。その結果、12例中9例の癌に異常を認めた。p53遺伝子の突然変異は6例が最も多く、着いてPIK3CAが4例であった。口腔内細菌叢の解析に関しては、安定した細菌叢が得られるまでには至らなかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
口腔がんと関係する特異的なオーラルマイクロバイオームと、それを反映したエピゲノム異常が同定されれば、口腔がんのリスク診断や予防に貢献すると考えられる。口腔がんは喫煙の影響を多大に受けると考えられるため、本研究における解析対象は非喫煙者とその手術検体に絞っって行った。非喫煙者に生じた口腔癌12例のDNAメチル化異常を5つの遺伝子に関して解析した。その結果、喫煙歴がないにも関わらず、メチル化異常を高頻度に認め、特異的なプロファイルを示した。口腔内細菌叢の解析に関しては、安定した細菌叢が得られるまでには至らなかったが、今後の研究に繋がる有益な情報を得た。
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