研究課題/領域番号 |
20K10117
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分57060:外科系歯学関連
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
神田 拓 広島大学, 医系科学研究科(歯), 専門研究員 (00423369)
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研究分担者 |
山崎 佐知子 広島大学, 病院(歯), 病院助教 (00632001)
大林 史誠 広島大学, 病院(歯), 歯科診療医 (20806096)
濱田 充子 広島大学, 病院(歯), 助教 (30760318)
岡本 哲治 東亜大学, その他の研究科, 教授 (00169153)
柳本 惣市 広島大学, 医系科学研究科(歯), 教授 (10315260)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | cowden症候群 / iPS細胞 / がん抑制遺伝子 / Cowden症候群 / 無血清培養 / がん抑制遺伝子PTEN / IPS細胞 / 遺伝子治療 |
研究開始時の研究の概要 |
Cowden症候群のがん抑制遺伝子PTENに変異をみとめる常染色体優性遺伝疾患で発病率は20~25万人に1人と推定される.本学倫理規定に基づきCowden症候群患者末梢血よりPTEN遺伝子の新規変異を確認したiPS細胞の誘導をインテグレーションフリー,フィーダーフリー,無血清培養条件で樹立する.樹立iPS細胞を用いIn vivo系では分化多能性および自己複製能を検討し,In vitro系においてteratoma形成の検討を行い,分化能の比較検討する.無血清培養およびゲノムへの遺伝子挿入のない技術を応用することで発症原因や新規治療法の開発において安心・安全な再生医療の臨床応用を目的とする
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研究実績の概要 |
全身諸臓器の多発性過誤腫と高率に悪性腫瘍を合併する疾患であるCowden(カウデン)症候群の原因遺伝子はがん抑制遺伝子PTEN(phosphatase and tensin homologue deleted on chromosome 10)であると報告されている。本研究では本学倫理規定(第ヒ-72号研究課題名:口腔顎顔面領域に病変を有する遺伝子疾患患 者の遺伝子変異およびその遺伝子診断に関する研究)に基づき同意を得られたCowden症候群患者末梢血リンパ球(CS-PBMC)を採取し、PTEN遺伝子の新規変異を検索した。その結果PTEN遺伝子のヘテロ変異を認め,Codon 341 PhenylalanineのLeucineへ置換,codon 343 Valineのstop codonへの置換を確認した。同変異によりPTEN蛋白はcodon342以降のC-末端側が欠損していると考えられた。次に無血清培地hESF9にてヒトES細胞の継代 培養,ヒトiPS細胞における未分化性と多分化能を維持可能な無血清培養系にてセンダイウイルスベクターによるCowden疾患特異性iPS細胞誘導を樹立した。次世代シーケンサーにより,PTENのエクソン8における新規生殖細胞変異(c.1020delTおよびc.1026G > A)を検出した.サンガーシークエンスにより、変異型アレルからのPTEN転写物は確認されなかった。CS特異的人工多能性幹細胞(CS-iPSC)が、フィーダー・無血清培養下で患者のPBMCから樹立された。健康なPBMCやiPS細胞と比較して、CS由来のPBMCとCS-iPSCはいずれもPTEN転写産物の発現が有意に低下していた。転写バリアントであるPTENδはCS-iPSCで増加しており、これが疾患の原因である可能性が示唆され,論文投稿を行なった。健康なPBMCおよびiPSCと比較して、CS由来PBMCおよびCS-iPSCはいずれもPTEN転写産物の発現が有意に低下していた。健常人由来のサンプルと比較すると、各種分化能や未分化性に関する性状は大きな差は認められなかった。マウス皮下に細胞注入し形成したテラトーマの解析を行ったが、Vivoでも差を認めなかった。
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