研究課題/領域番号 |
20K10138
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分57060:外科系歯学関連
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
重石 英生 広島大学, 医系科学研究科(歯), 講師 (90397943)
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研究分担者 |
小野 重弘 広島大学, 医系科学研究科(歯), 助教 (70379882)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2022年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 癌幹細胞 / CD44 / アポトーシス抵抗性 / メカニカルストレス / 口腔癌 / シリコンゲル / 口腔扁平上皮癌 / amoeboid-like CD44high細胞 / AMT |
研究開始時の研究の概要 |
幹細胞は自己複製能と分化能をもつ細胞であるが、癌組織においても癌特異的な幹細胞が存在し、腫瘍の再発や転移に深く関与すると考えられている。本研究においては、これまでの成果をさらに発展させ、微小環境やメカニカルストレスにより制御される、新たなヒト口腔癌幹細胞の分化制御機構を明らかにする。さらに癌幹細胞において制御される個々の遺伝子産物の発現と機能を検討し、口腔扁平上皮癌における高度悪性化機構の解明を目指す。
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研究成果の概要 |
アクチン細胞骨格を制御するCofilin-1は、CD44高発現口腔扁平上皮癌細胞の浸潤能に関与していた。また、TGF-β1はCofilin-1のリン酸化とERK1/2の活性化を介したmiR-422a発現の抑制により、amoeboid-to-mesenchymal transitionを誘導した。Cofilin-1とmiR-422は amoeboid-like CD44高発現口腔扁平上皮癌細胞の維持に重要な役割を持つことが明らかとなった。さらに、miR-224-5pはPANX1によるATPの放出を抑制することにより、ドセタキセルにより誘導されるアポトーシスの抵抗性に関与していた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
amoeboid-like CD44高発現口腔扁平上皮癌細胞は、高い浸潤能を持つことから、腫瘍の再発や転移に関与している可能性が示唆された。さらに、amoeboid-like CD44高発現口腔扁平上皮癌細胞は、口腔扁平上皮癌における抗がん剤抵抗性に関与していると予測されるため、amoeboid-like CD44高発現口腔扁平上皮癌細胞におけるアポトーシス回避機構を解明することが重要であると考えられた。
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