研究課題/領域番号 |
20K10150
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分57060:外科系歯学関連
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研究機関 | 鶴見大学 |
研究代表者 |
徳山 麗子 鶴見大学, 歯学部, 学内講師 (20380090)
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研究分担者 |
里村 一人 鶴見大学, 歯学部, 教授 (80243715)
井出 信次 鶴見大学, 歯学部, 助教 (00611998)
寺田 知加 鶴見大学, 歯学部, 助教 (40460216)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2022年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 口腔癌 / 光線力学的免疫温熱療法 / 温熱療法 / 免疫療法 / 光線力学療法 |
研究開始時の研究の概要 |
口腔癌を含む悪性腫瘍に対する三大標準治療を補完し得る第4の治療法として温熱療法と免疫療法に光線力学療法を併せた、新たな集学的抗癌療法とも言える光線力学的免疫温熱療法の開発を試みようとする研究である。本研究においては、光感受性発熱物質を結合させた癌抗原特異的抗体を投与した後、ファイバーの全周囲から光が照射される側方漏光性光ファイバーを腫瘍組織内に刺入、これを通して近赤外線を腫瘍組織内部から照射し、発熱による効果的な腫瘍細胞死の誘導を目指す。この目的を達成するため、本研究では、側方漏光性光ファイバーを用いた光照射装置の開発を行うとともに、癌特異的抗体の開発を行い、本治療法の有効性につき検証する。
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研究成果の概要 |
口腔癌を含む悪性腫瘍に対する三大標準治療を補完し得る治療法の確立が急務となっている。本研究は、温熱療法と免疫療法に光線力学療法を併せた、新たな治療法の開発を試みようとする研究である。口腔癌細胞株を用いて担癌モデルマウスを作製し、特定の癌抗原に対する抗体に光感受性物質であるIR700を共有結合させた抗体を投与し、680-690nmの光照射により、腫瘍細胞の死滅が誘導できるか否かを検討した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究における新たな光線力学的免疫温熱療法は、IR700を共有結合させた特異的癌抗原に対する抗体を投与したのち、腫瘍組織へ側方漏光性光ファイバーを刺入し、これを通して特定波長(680-690nm)の光を腫瘍組織全体に内部から照射し、腫瘍全体に十分な温熱効果をもたらし、細胞死を誘導しようとするものであった。この研究から想定した成果が得られれば、より低侵襲な新たな癌治療の開発へと発展することが期待できたが、今回の成果では十分でなく、今後さらなる検討が必要である。
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