研究課題/領域番号 |
20K10158
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分57060:外科系歯学関連
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研究機関 | 岐阜大学 |
研究代表者 |
川口 知子 (武田知子) 岐阜大学, 医学部附属病院, 医員 (30509815)
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研究分担者 |
飯田 一規 岐阜大学, 大学院医学系研究科, 講師 (30585237)
柴田 敏之 岐阜大学, 大学院医学系研究科, 教授 (50226172)
畠山 大二郎 岐阜大学, 医学部附属病院, 講師 (60377653)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | エクソソーム / 歯髄細胞 / ハプロタイプホモ |
研究開始時の研究の概要 |
我々は、これまでにヒト智歯よりHLAハプロタイプホモ(HHH)歯髄細胞(DPC)ラインを樹立し性状解析を行ってきた。また最近では、これらのHHH-DPCから分泌されるエクソソームおよび同細胞から誘導したHHH-iPS細胞から分泌されるエクソソ ームを精製し、特性を評価・比較解析してきた。そこで本研究では精製したエクソソームから得られた増殖能・遊走能の促進やmiRNA発現およびHLA分子発現の結果を考慮して、HHH- DPC由来エクソソームが炎症性疾患(歯周炎、骨髄炎等)へ与える効果を比較検討し、今後 の応用につなげる。
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研究成果の概要 |
ヒト白血球抗原(HLA)は、免疫系において自己と非自己の識別に関与する重要な免疫機構として働く。近年、組織幹細胞から分泌されるエクソソームは、細胞機能の一部を担っており、免疫反応や組織修復などの細胞間コミュニケーションのツールとして機能していることが報告されています。我々は以前に、ヒト智歯からHLAハプロタイプホモ(HHH)歯髄細胞(DPC)を樹立し性状解析を行いました。この研究では、歯周炎マウスモデルにおける HHH-DPCエクソソームの効果について調べたところ、μCT評価にてHHH-DPCエクソソームが歯槽骨吸収を抑制していることを明らかにしました。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
我々が3種類のHLAハプロタイプホモ歯髄細胞をすでに保管していることは、本研究を進めるうえでの意義は大きく、本研究により、HLAハプロタイプホモ歯髄細胞のエクソソームが歯周炎による骨量減少を抑制すること技術開発が可能となれば、エクソソームは内包する物質がもつ総合的な効果で細胞の性質を変化させる性質をもつ点で、既存の治療薬とは全く概念が異なり、再生医療の資源としてのDPCの価値は更に高くなると考えられる。また再生医療(臨床)に向けより安全な方法と考えられ、その意義は大きいと考えられる。
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