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音声可視化システムを用いた客観的評価に基づく口蓋裂術後の異常構音の病態解明

研究課題

研究課題/領域番号 20K10183
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分57060:外科系歯学関連
研究機関鹿児島大学

研究代表者

手塚 征宏  鹿児島大学, 医歯学域歯学系, 助教 (50759777)

研究分担者 小倉 道広  鹿児島大学, 鹿児島大学病院, 言語聴覚士 (60867745)
坂田 聡  熊本大学, 大学院先端科学研究部(工), 助教 (80336205)
上田 裕市  熊本大学, 大学院先端科学研究部(工), 教授 (00141961)
中村 典史  鹿児島大学, 医歯学域歯学系, 教授 (60217875)
研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2024-03-31
研究課題ステータス 完了 (2023年度)
配分額 *注記
3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2022年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
キーワード口腔外科 / 口唇口蓋裂 / 構音障害 / 鼻咽腔閉鎖機能 / エレクトロパラトグラフィ / 口蓋裂言語 / 視覚的フィードバック
研究開始時の研究の概要

口蓋裂術後の異常構音は、コミュニケーション障害を来たしその患者の社会生活において、支障をきたすことも少なくない。異常構音に対しては言語聴覚士による構音訓練が非常に有効で、重要である。その異常構音の病態を詳細に理解し、獲得メカニズムを解明することが出来れば、病態に合わせた構音訓練方法が可能になり、さらには異常構音獲得の予防にもつなげることができると考える。
本研究の目的は、異常構音の中でも発現率の高い口蓋化構音について、その構音位置や構音様式を客観的に評価し、病態をとらえ、さらには鼻咽腔閉鎖機能との関連を経時的に検討し、その病態、獲得メカニズムを解明することである。

研究成果の概要

本研究の目的はElectropalatography (EPG)を用いて口蓋化構音の詳細な接触位置を観察し、発生要因を検討することである。発話課題は歯茎音4種類[t],[d],[s],[dz]とし、構音動作の記録はWinSTARS EPGシステム、分析はArticulate Assistantで行った。接触位置別ではそれぞれの発話課題で3つのパターンに分類された。今回は瘻孔、VPFとの関連をみたところ、[dz]において特異的な関連がみられた。しかし、サンプルサイズがまだ小さいため、今後は症例数を増やし、さらに後続母音[e]、[o]についても分析していく予定である。

研究成果の学術的意義や社会的意義

口蓋裂術後の異常構音は、コミュニケーション障害を来たしその患者の社会生活において、支障をきたすことも少なくない。異常構音に対しては言語聴覚士による構音訓練が非常に有効で、重要である。その異常構音の病態を詳細に理解し、獲得メカニズムを解明することが出来れば、病態に合わせた構音訓練方法が可能になり、さらには異常構音獲得の予防にもつなげることができると考える。
本研究では、口蓋化構音について、その構音位置を詳細に分析し細分類することができ、瘻孔・鼻咽腔閉鎖機能との関連を示唆することができた。

報告書

(5件)
  • 2023 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2022 実施状況報告書
  • 2021 実施状況報告書
  • 2020 実施状況報告書
  • 研究成果

    (7件)

すべて 2023 2022 2021

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 3件) 学会発表 (4件)

  • [雑誌論文] 口蓋化構音のBacking scoreによる聴覚判定の試み2023

    • 著者名/発表者名
      緒方 祐子, 今村 亜子, 藤原 百合, 長谷川 幸代, 手塚 征宏, 光安 岳志, 中村 典史, 中村 誠司
    • 雑誌名

      日本口蓋裂学会雑誌

      巻: 48 ページ: 217-224

    • 関連する報告書
      2023 実績報告書
    • 査読あり
  • [雑誌論文] 当科における口唇裂・口蓋裂患者一次症例の40年間の臨床統計的観察2023

    • 著者名/発表者名
      佐井 新一, 岐部 俊郎, 石畑 清秀, 手塚 征宏, 大河内 孝子, 西原 一秀, 平原 成浩, 松本 幸三, 伊藤 雅樹, 三村 保, 中村 典史
    • 雑誌名

      日本口蓋裂学会雑誌

      巻: 48 ページ: 52-60

    • 関連する報告書
      2023 実績報告書
    • 査読あり
  • [雑誌論文] Comparison of recurrence rate and speech outcome between two different techniques for cleft palatal fistula closure: A retrospective cohort study2022

    • 著者名/発表者名
      Tezuka M, Kamikuri Y, Ishihata K, Kibe T, Fuchigami T, Muhammad Subhan Amir, Matsunaga K, Nakamura N
    • 雑誌名

      J of Cranio-Maxillo-Facial Surg

      巻: 50 号: 1 ページ: 86-92

    • DOI

      10.1016/j.jcms.2021.09.018

    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書
    • 査読あり
  • [学会発表] 当科における粘膜下口蓋裂の術後言語成績2023

    • 著者名/発表者名
      手塚征宏,芹澤慎生,椎木彩乃,上栗裕平,岐部俊郎,石畑清秀,中村典史
    • 学会等名
      第47回日本口蓋裂学会総会・学術集会
    • 関連する報告書
      2023 実績報告書
  • [学会発表] 当科における鼻咽腔閉鎖機能不全に対する二次治療の成績2023

    • 著者名/発表者名
      芹澤慎生,手塚征宏,平原成浩,西原一秀,椎木彩乃,上栗裕平,岐部俊郎,石畑清秀,中村典史
    • 学会等名
      第47回日本口蓋裂学会総会・学術集会
    • 関連する報告書
      2023 実績報告書
  • [学会発表] CAPS-A-JPにおける内容妥当性、基準関連妥当性、信頼性の検討2022

    • 著者名/発表者名
      手塚征宏
    • 学会等名
      第46回日本口蓋裂学会総会・学術集会
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
  • [学会発表] 口蓋化構音の再分類の試み 聴覚的判定とNeural Networkによる音声分析の比較2021

    • 著者名/発表者名
      上栗裕平, 手塚征宏, 小倉道広, 渕上貴央, 岐部俊郎, 中村典史
    • 学会等名
      第45回日本口蓋裂学会総会・学術集会
    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書

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公開日: 2020-04-28   更新日: 2025-01-30  

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