研究課題/領域番号 |
20K10193
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分57060:外科系歯学関連
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研究機関 | 神奈川歯科大学 |
研究代表者 |
生駒 丈晴 神奈川歯科大学, 歯学部, 助教 (10638290)
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研究分担者 |
小澤 重幸 神奈川歯科大学, 歯学部, 特任准教授 (40434394)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 頭頸部扁平上皮癌 / 扁平上皮癌 / GPRC5B / BOSS / ケトン食 / BOSS/GPRC5B |
研究開始時の研究の概要 |
癌細胞は正常細胞と比較し、生存するために多くの糖を必要とする。この特徴に着目した補助療法がケトン食療法であり、治療困難な担癌患者に対して良好な結果を得ている。これまでに我々は、糖尿病原因遺伝子であるGPRC5Bが、頭頚部扁平上皮癌の糖依存性に変化を示すことを見出した。GPRC5Bについては悪性腫瘍との関連する研究が行われていないため、本研究では① エネルギーセンサーGPRC5Bが、癌細胞においてどのように必要とするエネルギー量を感知するのか、さらには、② エネルギー量の感知によって、癌細胞に及ぼす影響は如何なるものかを証明することを目的とする。
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研究成果の概要 |
近年、GPRC5Bという遺伝子が見出された。この遺伝子は細胞外のエネルギー量を感知し、その情報を細胞内に伝達する機能を有することから糖尿病の研究で注目されている。この遺伝子をノックアウトすると、①生体におけるエネルギーバランスは崩壊し、飢餓状態に陥りやすくなること、さらには、②高栄養食を与えても貯蔵エネルギーを蓄えられず肥満にならないことが示されている。そこで申請者は、①エネルギーセンサーであるGPRC5Bが、癌細胞においても必要とするエネルギー量を感知するのか、さらには、②エネルギー量を感知した場合、癌細胞に及ぼす影響は如何なるものかを証明することを目的とした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の最大の特徴は、現在、GPRC5Bは糖尿病との関連性に着目されており、頭頚部癌のみならず多臓器に発生する悪性腫瘍においても研究対象となっていないことである。その理由は、GPRC5Bノックアウトマウスはインスリン感受性が高く、肥満による2型糖尿病の発症が抑制されたことに起因する。実際、糖尿病の治療対象と期待される遺伝子が、癌にとっては好都合な遺伝子であることが多い。GPRC5Bと癌細胞のエネルギー代謝の関連性への着目は、癌研究におけるさきがけであり新たな一歩となると考えられる。
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