研究課題/領域番号 |
20K10213
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分57070:成長および発育系歯学関連
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研究機関 | 北海道医療大学 |
研究代表者 |
齊藤 正人 北海道医療大学, 歯学部, 教授 (50337036)
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研究分担者 |
谷村 明彦 北海道医療大学, 歯学部, 教授 (70217149)
安彦 善裕 北海道医療大学, 歯学部, 教授 (90260819)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | マラッセ上皮遺残細胞 / アメロジェニン / amelogenin / Amelogenin / マラッセ上皮遺残 / クローニング |
研究開始時の研究の概要 |
これまでに我々はブタERMの培養系を確立し、ERMがエムドゲインと同様にアメロジェニンを含む種々のエナメルマトリックスプロテインを発現すること、そしてアメロジェニンが骨芽細胞の石灰化に抑制的に作用し、歯と歯槽骨とのアンキローシス防止に寄与することで歯根膜のホメオスターシスの維持に関与することを報告している。そこで、本研究ではERMの詳細な特性を明らかにし、歯根膜のホメオスターシス維持の機序およびそれらのシグナル経路について明らかにすることを目的とする。
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研究成果の概要 |
歯を支える歯周組織は、歯肉、歯槽骨、セメント質、歯根膜から構成されている。歯根膜は、線維芽細胞、骨芽細胞、セメント芽細胞などの間葉系細胞と、歯原性上皮である外胚葉系由来細胞のマラッセ上皮遺残細胞(epithelial rest of Malassez: ERM)が存在している。ERMは、歯原性上皮由来で歯根形成後も終始存在し続ける希有な特徴を持ち、エナメル質形成に関与するエナメルマトリックスプロテインのアメロジェニンやアメロブラスチンを発現している。 本研究では、マラッセ上皮遺残細胞の培養上清をマウス歯胚に添加することによりエナメル質ハイドロキシアパタイトを誘導することを明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
これまでに、エナメル質の形成に関わっているタンパク質は明らかになっているものの、生体内での形成のため不明な点が多かった。今回我々の研究で、培養歯胚にエナメル質形成タンパクの一つであるアメロジェニンを添加することにより、エナメル質ハイドロキシアパタイトの形成を誘導することを明らかにした。
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