研究課題/領域番号 |
20K10227
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分57070:成長および発育系歯学関連
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研究機関 | 徳島大学 |
研究代表者 |
泰江 章博 徳島大学, 大学院医歯薬学研究部(歯学域), 徳島大学専門研究員 (80380046)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2022年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2020年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 歯の発生 / ゲノム編集 / 歯牙欠損症 / Wnt10a / Wnt |
研究開始時の研究の概要 |
WNTファミリーメンバーであるWNT10AとWNT10Bは歯牙欠損症の原因遺伝子として同定されたが、それぞれの遺伝子破壊マウスでは歯数減少を示さなかった。一方、我々の作製したそれらダブルノックアウトマウスでは一部歯の欠損を認めた。本研究では、WNTと歯の発生に関して、ゲノム編集技術を利用しながら、遺伝子機能喪失と歯牙欠損に関する分子的理解を深化させることを目指す。
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研究成果の概要 |
Wnt10AとWnt10Bはヒトの歯牙欠損症の原因遺伝子として多くの報告があるものの、それぞれのノックアウト(KO)マウスでは歯数減少を生じない。そこで、ゲノム編集技術を用いWnt10aとWnt10bのダブルKOマウスを作製したところ、単独欠失変異体と異なり、上顎切歯・第三臼歯が欠失した。上顎第二臼歯・下顎切歯も矮小化しており、また、歯冠形態はWnt10a-/-同様平坦でタウロドントを呈し、さらに各々の変異体では認められなかった体長の減少も生じた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
Wnt10aとWnt10bそれぞれのシングルノックKOマウスでは歯数減少を示さなかったが、ダブル変異体では歯数の様々なバリエーションが示された。ダブルKOマウスを作製したところ、単独欠失変異体と異なり、上顎切歯・第三臼歯が欠失した。上顎第二臼歯・下顎切歯も矮小化しており、また、歯冠形態はWnt10a-/-同様平坦でタウロドントを呈し、さらに各々の変異体では認められなかった体長の減少も生じた。この結果は、Wnt10aとWnt10bのパラログ間での機能の重複・補完を示唆するものでもある。
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