研究課題/領域番号 |
20K10230
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分57070:成長および発育系歯学関連
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研究機関 | 徳島大学 |
研究代表者 |
岩崎 智憲 徳島大学, 大学院医歯薬学研究部(歯学域), 教授 (10264433)
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研究分担者 |
山崎 要一 鹿児島大学, 医歯学域歯学系, 教授 (30200645)
原 浩貴 川崎医科大学, 医学部, 教授 (90274167)
大井 一浩 金沢大学, 附属病院, 講師 (90451450)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2022年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
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キーワード | OSA / 小児 / 口蓋扁桃 / 流体解析 / 閉塞性睡眠時無呼吸 / CFD / CT / 原因部位 / CT値 |
研究開始時の研究の概要 |
閉塞性睡眠時無呼吸(OSA)は筋の弛緩する睡眠中に吸気時の陰圧により上気道が収縮し、閉塞することで生じる。この閉塞は気道形態、吸気時の気道陰圧、気道周囲組織が互いに影響して発生する。しかし上気道は形態が複雑なことに加え、睡眠中の気道収縮量も吸気時の陰圧と気道周囲組織の影響を受けるため、個人差が大きい。このことから上気道が閉塞する要因は個々人で異なり、小児ではOSAの原因部位の特定は非常に困難となる。 そこで本研究はCTデータから得られた気道周囲組織のCT値による筋とその他の組織量の分析によりその物性値を算出可能にすることで、小児OSAの原因 部位の特定方法の確立したい。
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研究成果の概要 |
小児OSAについてこれまでその原因とされていた口蓋扁桃肥大について、どの程度肥大がある場合通気障害が生じるか明らかにした。さらに成人OSAに用いられる上下顎前方移動術症例から、鼻腔に通気に通気障害が有る症例や咽頭気道に通気障害が有る症例がいることが明らかになった。これらの成果は論文「Effect of palatine tonsil hypertrophy on tongue posture and maxillofacial dentition: A pharyngeal airway computational fluid dynamics study」など5編の論文で報告できた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
これまで明らかにされていなかった口蓋扁桃肥大と通気状態の関係を明かにすることができた。 また、上下顎前方移動術が幅広く効果がある原因が鼻腔や咽頭気道の場合でも効果が得られる理由を明かにすることができた。 これらの結果はこれまで原因不明とされてきたOSAの原因部位の特定にかんして有用な情報提供に繋がる所見といえ、今後、効率的な治療展開と治癒率向上が期待できる。
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