研究課題/領域番号 |
20K10254
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分57080:社会系歯学関連
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研究機関 | 昭和大学 |
研究代表者 |
伊佐津 克彦 昭和大学, 歯学部, 准教授 (20266167)
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研究分担者 |
長谷川 篤司 昭和大学, 歯学部, 教授 (10180861)
馬谷原 光織 昭和大学, 歯学部, 講師 (30384184)
勝又 桂子 昭和大学, 歯学部, 助教 (40611984)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2022年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2021年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | モーションセンサー / シミュレーションテスト / 評価点 / 技能教育 / 生体センシング / 技能教育方法 / 評価の可視化 / 位置センサー / 生体センシング技術 |
研究開始時の研究の概要 |
歯科医の技能教育に対して生体センシング技術を用いた新しい技能教育方法の開発をおこなう。医学教育において、工学分野・匠の技に相当する技能の具体的な教授方法がどのようなものか十分検討になされていない。申請者らは医学教育の主観的評価にある無意識の重要性に着目し臨床技能教育について検証を行ってきた。本研究は熟練者と初学者の無意識から生じる、体動、視線、心拍、体温情報を使い、新たな技能教育教材を開発する。これを臨床研修医のトレーニング用教材とし、その教育効果を検討する。本研究はセンサを使ってみるだけではなく、教育理論に基づいた教材開発と臨床医教育現場で成果を上げるかどうかまで一貫した検証を成果とする。
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研究成果の概要 |
技能教育現場におけるシミュレーションテストの有用性が知られている。本研究では体表に貼るモーションセンサー(MS)と評価用の録画(MV)の記録を用いた。MSとMVを連動させた分析に独自開発のM-Plotterを用いた。縫合シミュレーション・モデルにて3センチの切開と同部位の縫合を行った。MS値とMVを組み合わせた結果、術者ごとの特徴が数値化された。動作を数値化し,MSとMVを連動させた分析は,従来MVのみでは気がつきにくい“評価点”を数値化して抽出しており、シミュレーションテストにおける新たな評価点を決めることが可能となった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
研究に使用したセンサーは1/10秒単位で手・腕左右の計4箇所で空間移動や方角変化を解像度0.5ミリで記録した。結果、従来のビデオ記録から認知できる以外に「動作の差」が見いだされ、それが手技改善に役立つことが期待される。 現実に迫る本邦の労働人口の減少は、医学教育現場をさらに厳しい環境に追いやることが明らかであること。そして学生ら世代はすでにIT教材で学ぶことが当然である背景も無視できない。よって、可能な教科から、すぐにでもIT化し、教員が全体へ一律に教えるといった事柄を手放すべきである。ひいては、現場教員マンパワーに余裕ができることで教育の質の向上も期待できる。
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