研究課題/領域番号 |
20K10368
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58010:医療管理学および医療系社会学関連
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
瀬尾 恵美子 筑波大学, 医学医療系, 講師 (80422179)
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研究分担者 |
沼尻 晴子 (橋井晴子) 筑波大学, 医学医療系, 講師 (00712845)
前野 哲博 筑波大学, 医学医療系, 教授 (40299227)
小川 良子 筑波大学, 附属病院, 病院講師 (80517483)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2023年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2022年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2021年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2020年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 医師臨床研修 / 抑うつ / COVID-19 / 研修医 / 燃え尽き症候群 / ストレス / 臨床研修医 / ストレス反応 / 抑うつ状態 / 新型コロナウイルス感染症 / 臨床研修 / 労働時間 / 医療の質 |
研究開始時の研究の概要 |
近年、医療過誤の問題ともあいまって、医師の長時間勤務が大きな問題として取り上げられ、働き方改革のもとで医療現場でも労働時間管理の徹底が求められている。今回の研究では、2020年度に行われた臨床研修制度の見直しを受け、以下(1)~(4)について、2004年、2011年当時の研修医と2021年度の研修医とを比較検討することで、安全で質の高い研修体制の構築に資することを目的とする。 (1)研修医の労働時間、抑うつ状態の研修医の割合の変化について、(2)研修医を取り巻く研修環境の変化について、(3)研修医の個人的特性(ストレス耐性)の変化について、(4)研修医のストレスの診療への影響について
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研究成果の概要 |
2020年度の臨床研修制度の見直しおよび、コロナ禍の医療現場のストレス状況について、2021年度採用の1年目研修医(288病院、554名)にアンケート調査を実施した。1)2021年度に研修を開始した研修医は、研修開始前から以前に比べて優位に抑うつ状態(2004年18.1%、2011年16.3%、2021年24.9%)を呈していた。2)男女差はなかった。3)大学病院所属(抑うつ状態31.2%)が、市中病院所属(抑うつ状態21.5%)より抑うつ状態の割合が有意に多かった。4)新型コロナウィルスに対して不安が非常にある、まあまああると答えた研修医が抑うつ状態にある割合は32.7%と高かった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究にて、コロナ禍で臨床研修を始めた研修医が、以前と比較して有意に抑うつ状態の割合が高く、不安の原因として、自身が新型コロナウィルスに感染することに加え、社会から差別を受けるのではないか、行動制限が厳しくなるのではないか、労働環境が悪化するのではないかなどの項目をあげる者に、有意に抑うつ状態の割合が高いことが示された。 また、燃え尽き症候群を簡易に測定できるように、Maslach burnout inventory(MBI)に対する日本語版のバーンアウト単項目尺度(SMB-J)の妥当性を評価し、日本人居住者を対象としたSMB-Jの心理測定学的特性が、オリジナル版と同等であることを示した。
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