研究課題/領域番号 |
20K10445
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58020:衛生学および公衆衛生学分野関連:実験系を含む
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
小林 澄貴 北海道大学, 環境健康科学研究教育センター, 特任准教授 (10733371)
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研究分担者 |
佐田 文宏 中央大学, 保健センター, 嘱託職員 (90187154)
宮下 ちひろ 北海道大学, 環境健康科学研究教育センター, 特任教授 (70632389)
田村 菜穂美 北海道大学, 環境健康科学研究教育センター, 特任助教 (80836164)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2022年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 妊婦 / 受動喫煙 / 遺伝環境交互作用 / 遺伝子多型 / 異物代謝酵素 / 生後発育 / 小学生 / キャッチアップ成長 / 小児 / 発育 / 発育遅延 / 遺伝環境相互作用 / 予防医学 / 環境保健 |
研究開始時の研究の概要 |
妊娠中受動喫煙曝露と母の遺伝要因が生後3歳までの発育に影響を及ぼすことは明らかになっているものの、受動喫煙曝露がSmall-for-gestational-age(SGA)を介して生後発育に及ぼす影響については、あまり検討されていない。そこで、妊娠中の母の受動喫煙曝露がSGAを介して学童期までの生後発育に及ぼす影響を、母児の遺伝環境相互作用を含めて検討することが本研究の目的である。妊娠中の母の受動喫煙曝露がSGAを介し、生後発育に及ぼす生物学的機序の糸口を示し、妊娠中受動喫煙曝露による生体への影響を明らかにし、母児の遺伝要因を考慮した受動喫煙曝露に対する公衆衛生的なアプローチにつなげる。
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研究成果の概要 |
出生前向きコホート研究「環境と子どもの健康に関する北海道スタディ」を使って、妊婦の受動喫煙曝露と児の12歳までの発育との関連について遺伝環境交互作用を含めて検討した。受動喫煙者と能動喫煙者から生まれた児の小学3年から4年までの体重増加量に違いが認められたものの小さかった。また、妊婦の受動喫煙曝露が小学生の体重増加量に影響を及ぼす機序に関して、児の異物代謝酵素の遺伝子多型が関与する程度はわずかである可能性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
出生前向きコホート研究から妊婦の受動喫煙曝露評価を行い、児の12歳までの発育アウトカムへの影響について遺伝環境交互作用を含めて検討した報告は世界的にもまだ限られており、わが国ではこれまでほとんど報告されていない。妊婦の受動喫煙曝露によって小学生の体重増加量に影響が見られたもののわずかであり、また児の異物代謝酵素の遺伝子多型が関与する程度もわずかであった。妊婦の受動喫煙曝露による生体影響への遺伝環境交互作用の貴重な知見を、本研究成果によって提供できた。
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