研究課題/領域番号 |
20K10517
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58030:衛生学および公衆衛生学分野関連:実験系を含まない
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研究機関 | 武庫川女子大学 |
研究代表者 |
家森 幸男 武庫川女子大学, 国際健康開発研究所, 教授 (80025600)
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研究分担者 |
森 真理 東海大学, 健康学部, 特任准教授 (70399343)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 長浜コホート研究 / 脊振研究 / 24時間尿中栄養バイオマーカー / 葉酸 / ホモシステイン / 認知機能 / 脳画像解析 / 予知・予防医学(先制医療) / 24時間尿分析 / 脳MRI健診 / 背振健診 / 脊振健診 / 長浜健診 / 24時間採尿分析 / 適塩和食 |
研究開始時の研究の概要 |
世界保健機関の協力を得て60以上の地域で24時間尿を採取して分析し日本食の特色が大豆と魚の摂取で、これが心筋梗塞死が先進国中最低で日本人の平均寿命を世界一にしたが、食塩過剰摂取の為に脳卒中、脳血管性認知症がなお多く、健康寿命が平均寿命より10年も短い。従って適塩和食が健康寿命の延伸には勧められるが、大豆、魚の摂取は、脳萎縮抑制効果が期待される血中葉酸値を上昇させ、動脈硬化や糖尿病のリスク軽減効果も有る事を検証した。この新知見から24時間尿による栄養マーカーの成績と脳健診の画像解析から脳血管性認知症やアルツハイマー型認知症との関係性を分析し認知症の進行と予防に寄与する栄養因子を検証する。
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研究成果の概要 |
大豆と魚の栄養が脳卒中易発症ラットの脳卒中を予防した実験成果をヒトで検証する為、WHOの協力を得て世界61地域で24時間尿の栄養のバイオマーカーを調べ、大豆イソフラボン(Is)と魚のタウリン(T)は心筋梗塞死亡と逆相関し長寿に寄与するが、食塩過剰摂取を伴い適塩での摂取が健康寿命の延伸に勧められる。 IsとTの摂取は葉酸(F)値を上昇させるので、①長浜市の1万人以上のコホート研究と②佐賀県脊振町の高齢者の健診でFの増加が認知症のリスクを低減する機序の解明と栄養による予防法を開発する為、血液と尿のホモシステイン(HC)の相関を証明し、尿による認知機能低減リスク検出による認知症予防への道を拓く。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
脳卒中モデルの開発に始まる大豆・魚の栄養の脳卒中の実験的予防栄養がヒトの疫学研究でもHDLを増加させ、動脈硬化の予防が可能で米国では葉酸(F)の法的添加後に認知症が低減し、英国ではFやビタミンB6、B12のサプリメントで高齢者の脳萎縮が抑えられたことから、Fを増加させる和食が勧められる。Fはホモシステイン(HC)を減少させるが、高齢者の健診で血中Hと尿中Hの相関を証明し、24時間採尿で尿中HをモニターしてFを増加させる適塩で大豆・魚を摂り、野菜からのカリウム摂取を勧めれば、食生活によって認知機能の低減を予防し得ると期待される。本研究は尿のモニターによる認知症の先制医療の進展に貢献しうる。
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