研究課題/領域番号 |
20K10521
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58030:衛生学および公衆衛生学分野関連:実験系を含まない
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研究機関 | 防衛医科大学校(医学教育部医学科進学課程及び専門課程、動物実験施設、共同利用研究施設、病院並びに防衛 |
研究代表者 |
岩澤 聡子 防衛医科大学校(医学教育部医学科進学課程及び専門課程、動物実験施設、共同利用研究施設、病院並びに防衛, 衛生学公衆衛生学, 講師 (10570369)
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研究分担者 |
宮内 博幸 産業医科大学, 産業保健学部, 教授 (90784025)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2021年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2020年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 皮膚等障害化学物質 / 経皮吸収 / 化学防護手袋 / リスクコミュニケーション / 検知法 / 透過性 / 適正使用 / 健康影響 / 劣化 / 指針構築 / 保護具 / 化学物質 / 有機溶剤 / 透過状況検知法 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究の概要は、作業現場での手袋内側への物質透過を、蓄積してきたデータの活用も含めて把握し、化学防護手袋の適正使用に結びつく指針構築を目指し、さらには、それをもとに作業者へ教育啓発活動やリスクコミュニケーションを行う研究である。
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研究成果の概要 |
手袋内側への物質の実用的な透過検知法の開発を行い、適正使用に関する指針が作成可能かどうかの検討をしたが、現場においては、作業内容そのものが機密であることも多いことから、すべての条件を俯瞰した指針の構築は極めて困難であると結論した。企業の安全衛生担当者向けの成果報告会では、化学防護手袋の耐透過性評価の検討について報告を行った。令和5年4月安衛則の改正により、皮膚等障害化学物質等への直接接触防止のため、作業者に適切な保護具を使用させることは努力義務となった。しかし、手袋の材質に化学物質が透過する現象が、作業者で知られていないことが多く、ステークホルダーへの継続的な教育啓発活動が重要と考えられた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
令和4年5月31日に公布された労働安全衛生規則等の一部を改正する省令(令和4年厚生労働省令第91号)等の施行により、令和6年4月1日以降、皮膚等障害化学物質等に対して、化学防護手袋等の保護具着用が義務化される。規制対応上重要となる皮膚等障害化学物質に応じた適切な保護防護手袋の選択について、本研究結果が作業現場で実践できる簡易な評価手法を明らかにした。
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