研究課題/領域番号 |
20K10539
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58030:衛生学および公衆衛生学分野関連:実験系を含まない
|
研究機関 | 順天堂大学 |
研究代表者 |
横川 博英 順天堂大学, 医学部, 先任准教授 (00328428)
|
研究分担者 |
後藤 あや 福島県立医科大学, 公私立大学の部局等, 教授 (00347212)
郡山 千早 鹿児島大学, 医歯学域医学系, 教授 (30274814)
湯浅 資之 順天堂大学, 国際教養学部, 教授 (30463748)
|
研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
|
研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
|
配分額 *注記 |
3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2022年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
|
キーワード | ヘルスリテラシー / 糖尿病 / 臨床疫学 / 血糖コントロール |
研究開始時の研究の概要 |
血糖コントロール状況について患者側要因に着目した先行研究は限られており、特にヘルスリテラシーに関する検討はほとんどない。本研究の目的は次のとおりである。 ①血糖コントロール状況とヘルスリテラシーとの関連 ②ヘルスリテラシー別の患者背景 ③糖尿病診療において従来の診療に患者側要因(ヘルスリテラシーなど)を考慮した新たな効果的な患者参加型治療戦略のための提言に貢献できる基礎資料の提供 本研究の成果は、日本・ベトナム双方において糖尿病の効果的な3次予防に関する治療支援プログラムの開発の極めて有用な基礎資料となることが期待できる。
|
研究実績の概要 |
本研究では、ヘルスリテラシーのベトナム語調査票を開発し、ベースライン時のデータからヘルスリテラシーと血糖コントロール状況との関連を明らかにし、その後の治療状況を追跡調査し、既往歴や現病歴などを幅広く考慮しつつヘルスリテラシーと血糖コントロール状況との関連を検討することを目的としている。当初は、ベトナムに渡航のうえ調査施設であるホーチミン市医科薬科大学の関連施設の人民病院115でアンケート調査を実施する予定であった。しかしながら、新型コロナウイルス感染症の影響でいまだに渡航が困難となり、主にオンラインでの継続となった。 本研究で行う予定であった、ベトナム人糖尿病患者へのアンケート調査の準備に関しては当該国でも新型コロナウイルス感染症の懸念があり、直接患者へ調査を行うことは困難であった。しかしながら、人民病院115において新型コロナウイルス感染に関するアンケート調査に追加してヘルスリテラシー関連項目調査が実施できた。 さらに、ヘルスリテラシーの調査票であるHL14に関してベトナム語訳を行い、再現性や妥当性に関して検証した。検証結果は、第33回日本疫学会総会で報告し優秀演題賞を受賞した。現在は、論文執筆を行い、その後国際誌に投稿予定である。また、ベトナム語で実際運用されている生活習慣・栄養に関するリーフレットの妥当性などを検証し、現在英文国際誌に投稿中である。 なお、、同時に糖尿病患者の心理に関する質的研究を行い、Frontiers誌に採択され掲載された「Patient Views on Quality of Life and Hospital Care:Results from a Qualitative Study among Vietnamese Patients with Diabetes」。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
当初は日本側研究代表者および研究分担者がベトナムに渡航する予定であったが、新型コロナウイルス感染症の影響で渡航が困難になった。また、現地の調査施 設でアンケート調査の準備を行う予定であったが、新型コロナウイルス感染症の影響で直接患者にアンケート調査を行うことが困難であった。 そのため、オンラインを中心として意見交換などを行ったため当初の予定よりやや遅延した。
|
今後の研究の推進方策 |
現在、オンラインベースで現地協力者と意思疎通を図り、論文執筆に関する協議を進めている。今後は、それらを継続し英文原著論文を完成させ国際誌に投稿する予定である。 2023年8月に分担研究者らとベトナムに渡航を予定しており、現地で研究のまとめの打ち合わせや論文や学会発表などの最終確認を進める予定である。
|