研究課題/領域番号 |
20K10550
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58040:法医学関連
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研究機関 | 群馬大学 |
研究代表者 |
徳江 浩之 群馬大学, 医学部附属病院, 助教 (40612396)
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研究分担者 |
小湊 慶彦 群馬大学, 大学院医学系研究科, 教授 (30205512)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2023年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2022年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | オートプシー・イメージング / 死後心臓MRI / 心臓突然死 / 死後冠動脈造影CT / 死後MRI / 遺伝子解析 |
研究開始時の研究の概要 |
心臓突然死は突然に致死的心室性不整脈が発生し、死に至る。その一部は特定遺伝子変異がリスク因子と言われているが、原因の多くは不明である。通常の死後CT検査のみでは心臓突然死による死因究明が不十分な場合は、解剖を行い病理組織学的、顕微鏡下で心臓の検索を行い、原因となる病変部を調査するのが一般的である。本研究では、心臓の包括的検索を可能にするために、新たに死後心臓MRI検査方法を確立する。さらに放射線診断と心筋DNAを利用した遺伝学的解析を融合させ、心臓突然死の死因究明システムを構築する。
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研究成果の概要 |
法医解剖時に摘出した心臓をホルマリン固定した後に、死後心臓 MRI 検査を実施した。最適な死後心臓 MRI 検査を行う工程を確立できた。死後心臓MRI 検査を実施した症例に関して、死後心臓 MRI 検査の所見に加えて死後 CT 検査と病理組織学的検査の所見を、症例ごとに検討できた。死後心臓 MRI 検査を実施した事例において、異常所見があった部位の心筋から DNA を抽出して網羅的遺伝子解析を実施して、末梢血 DNA による従来の遺伝学的検査に加えて、異常心筋における遺伝子変異(モザイク変異)の検出を試みた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
これまで、一部の施設で行われてきた死後画像検査は、全身のCTやMRIを含むが、臓器別の詳細な検討は十分に行われていなかった。心臓突然死と遺伝子異常に関する報告は存在するが、死後心臓MRIを用いた研究はこれまでに行われたことはなかった。本研究を契機に、より多くの症例を蓄積し、心臓突然死と遺伝子異常に関する深い洞察を提供することができれば、心臓突然死のリスク予測や遺伝子に基づくカウンセリングにおいても画期的な進展となる可能性がある。
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