研究課題/領域番号 |
20K10567
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58040:法医学関連
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研究機関 | 藤田医科大学 |
研究代表者 |
越智 拓 藤田医科大学, 医学部, 講師 (70527704)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | 植物性カンナビノイド / カンナビジオール / CBD / 内因性カンナビノイド / グリオーマ / アポトーシス / カンナビノイド / ネクローシス / エンドカンナビノイド / ニューロン / グリア / SHSY5Y細胞 / U87細胞 / 依存 / 神経細胞 / グリア細胞 |
研究開始時の研究の概要 |
内因性カンナビノイドシステムは、生体内に広く存在し、様々な生理機能に関与することが明らかとなっている。中枢神経系において同システムは、シナプス逆行性に作用することでプレシナプスからのシグナル伝達を抑制的に制御する(逆行性シナプス伝達抑圧)。一方、違法薬物をはじめとした依存形成物質による報酬効果に共通するメカニズムとして深く関与しているのが、脳内報酬系と呼ばれるドーパミンシグナル伝達系である。そこで本研究は、神経細胞あるいはグリア細胞に存在する内因性カンナビノイドシステムにおける逆行性シナプス伝達抑圧機構が、脳内報酬系の亢進に対し抑制的効果を発揮する可能性について検討するものである。
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研究成果の概要 |
本研究では、中枢神経系由来培養細胞モデルを用いて、内因性カンナビノイドシステムと脳内報酬系との関連性を明らかにすることを目的にした研究であった。しかし、カンナビノイドの培養細胞に対する影響を検討するための基礎的知見を得る段階において、カンナビノイドを用いて細胞を処理することで、顕著な細胞毒性が認められた。そこで、これらカンナビノイドによって誘発される細胞毒性の機序について検証した。内因性カンナビノイドであるAEAによって誘導される細胞毒性は、ネクローシス様であるのに対し、植物性カンナビノイドであるCBDによって誘導される細胞毒性は、アポトーシス様であることを明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
大麻は紀元前から医薬品として使用されるとともに、これまでに様々な疾患に対する植物性カンナビノイドの有効性が明らかとされている。また、内因性カンナビノイドは正常細胞に対して、増殖性および生存促進性作用が認められるとともに、いくつかの腫瘍化細胞に対して細胞死を誘導することが報告されている。本研究においても、カンナビノイドの腫瘍化細胞に対する有効性を確認した。また本研究で用いたC6細胞とU87細胞は、それぞれラットおよびヒトのグリオーマに由来する細胞であることから、これらの細胞に対するカンナビノイドの細胞毒性をさらに検証することで、難治性のグリオーマに対する効果的な治療法の開発が期待される。
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