研究課題/領域番号 |
20K10589
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58050:基礎看護学関連
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研究機関 | 福山平成大学 (2022) 常葉大学 (2020-2021) |
研究代表者 |
高橋 名帆子 (中川 名帆子) 福山平成大学, 看護学部, 准教授 (10760754)
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研究分担者 |
小西 真人 岐阜医療科学大学, 保健科学部, 講師 (00760745)
鷲野 嘉映 岐阜聖徳学園大学, 看護学部, 研究員 (90220855)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 新任教員 / 看護系大学 / 看護学実習 / 看護学実習指導 / 臨地実習 / 看護教育 / 教育実践 / 新任大学教員 / 看護教員 / オンライン教材 / 新任看護系大学教員 / 臨地実習指導 / 教育プログラム |
研究開始時の研究の概要 |
看護系大学教員のための教育実践能力を体系的に学ぶためのシステムの整備は、不十分で ある。申請者が行った「新任看護系大学教員に必要な教育実践能力に関する質的研究」において、新任看護系大学教員は、臨地実習時の教育内容・方法についての疑問が多いことが明らかとなった。そこで、臨地実習における教育実践能力について、新任看護系大学教員に必要な教育内容を整理し、体系的に学ぶシステムを整えたいと考えた。そこで、本研究の目的は、看護系大学教員経験5年未満の新任看護系大学教員を対象とし、オンラインシステムを活用した臨地実習における教育実践能力育成プログラムを開発することとした。
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研究実績の概要 |
看護学実習指導時に必要な教育に関する知識と技能のミニマムリクワイアメントの明確化を目的に、以下の調査研究を行った。 本研究は、デルファイ法を用いた量的記述的研究である。研究対象者は全国の看護系大学の教授・准教授とした。質問紙は、文献を基に独自に作成した。臨地実習指導に必要な130項目の知識・技能を抽出し、過不足がないことを確認した。質問紙の信頼性と内容的妥当性は、パイロット調査で確認した。5段階リッカートスケールを用い,以下の状況を想定し、回答を求めた。「新任の助教もしくは助手」「大学教育経験なし」「1か月後から臨地実習指導」「教授や准教授は、常に同行しない」である。質問紙調査は3回行い、質問とフィードバック、意見の再考の過程を繰り返した。第1回調査時のみ、過不足の項目に対する自由記述欄を設けた。分析は、スケールの必要とどちらかといえば必要を同意とみなし、同意率を51%で設定した。本研究は探索的調査であるため、同意率が51~69.9%を低い同意,70~79.9%を中程度,80%以上を高いと分類した。本研究は、所属大学の倫理審査委員会の承諾を得て(承諾番号4-4)実施した。 全国の看護系大学302課程のうち52課程から研究協力承諾、191名の研究参加同意が得られた。回収数は、第1回調査は191、第2回調査は135、第3回調査は120であった。自由記載欄に記載された内容を「その他」に検討・追加したため、第2回調査から調査項目は140項目となった。同意に至った項目は、136項目であった。高い同意率の30項目は、「実習における学習活動と教授活動」および「実習で求められる教師の能力」と「その他」の項目に集中した。 この結果を基に、今後は新任教員の教育プログラムを構成していく。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
コロナ禍において1年目および2年目の調査計画に遅れがでた。その後、研究責任者の産休にて期間延長をしたが、まだ遅れを修正できていない。
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今後の研究の推進方策 |
デルファイ法で得られた結果を基に、新任教員に対する臨地実習指導に必要な知識と技能の教育プログラムを構成する。計画通りオンラインで教育プログラムを提供できるよう提供方法を考え、システムの構築を図る。 教育プログラムは、7月までに構築する。10月目でに、そのプログラムの最適な提供システムを、専門家のアドバイスを受け設定する。
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