研究課題/領域番号 |
20K10625
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58050:基礎看護学関連
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研究機関 | 国立研究開発法人国立国際医療研究センター |
研究代表者 |
永井 真理 国立研究開発法人国立国際医療研究センター, 国際医療協力局, 連携協力部 展開支援課 専門職 (20378011)
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研究分担者 |
駒形 朋子 (阿部朋子) 国立研究開発法人国立国際医療研究センター, 国際医療協力局, 看護師 (70361368)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2022年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2021年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 保健人材 / 看護師 / コンピテンシー / 仏語圏アフリカ / セネガル / 臨床 / 臨床看護師 / 評価尺度 |
研究開始時の研究の概要 |
臨床看護師のコンピテンシーの定期的評価結果を看護基礎・継続教育に反映させることは、看護の質向上を通じた人々の健康の向上のためにきわめて重要である。しかし、既存の看護師コンピテンシー評価尺度は高所得国で開発されているため、背景の異なる低所得国では活用できない。本研究では、西アフリカのフランス語圏(仏語圏)にある低所得国セネガルにて、社会の状況に合致したコンピテンシー評価尺度を開発し、仏語圏アフリカの臨床看護師のコンピテンシーを世界で初めて評価する。この成果から看護サービスの実態と看護教育等の改善点をセネガル保健省に提言することにより、セネガルの人々の健康の向上に貢献する。
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研究実績の概要 |
COVID19の世界的な流行のため、セネガル在住の日本人研究協力者の緊急避難帰国や、セネガル・日本双方での入国制限やセネガル国内の移動制限などが起き、当初の研究実施計画に沿った研究遂行に、想定以上に時間を要していた。しかし COVID19のいろいろな制限が緩和された2022年度は、研究を大きく進めることができた。まず、セネガルに再赴任した日本人研究協力者およびセネガル保健省とともに、研究プロトコールを最終化し、調査対象者および対象地域を合意し、調査質問票も完成させた。次に、国立国際医療研究センターの倫理委員会での倫理審査に申請した。セネガル保健省側の倫理申請は、セネガル保健省倫理委員会とセネガル保健省の研究チームの間での検討の結果、不要と判断された。そこで国立国際医療研究センターの倫理委員会での倫理審査が承認された後、セネガル国内の7州で、セネガル・日本の研究チームにより、研究プロトコールに沿った調査を実施した。その後、収集した量的データのクリーニングや、質的データの書き起こしなどを行った。以上が2022年度の研究実績概要である。一年間の延長が認められた2023年度は、データの分析を続行して終了し、分析結果をもとにセネガル保健省に対し、臨床看護師のコンピテンシーの現状と改善に向けた政策を提言するとともに、英文での学術論文の執筆とジャーナルへの投稿を行い、研究結果を世界に発信する予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
COVID-19流行により、セネガルへの渡航制限やセネガル国内での移動制限、セネガル保健省の研究チームが自国のCOVID19の対応で多忙になるなどで、当初の研究実施計画に沿った研究遂行に、想定以上に時間を要した。しかし2022年度で、一気に現地調査まで実施することができた。一年間の延長期間中である2023年度には、調査結果に基づく政策提言および学術論文の執筆まで完了予定である。
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今後の研究の推進方策 |
2023年度の一年間の延長が認められた。延長したうえでの最終年度となる今年度は、分析結果をもとにしたセネガル保健省への政策提言を実施するとともに、英文での学術論文の執筆と投稿を行う。
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