研究課題/領域番号 |
20K10676
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58050:基礎看護学関連
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研究機関 | 藤田医科大学 |
研究代表者 |
織田 千賀子 藤田医科大学, 保健衛生学部, 准教授 (10773525)
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研究分担者 |
中村 小百合 藤田医科大学, 保健学研究科, 教授 (30288469)
足立 はるゑ 修文大学, 看護学部, 教授 (20298508)
瀬戸 孝一 藤田医科大学, 産官学連携推進センター, 教授 (30777743)
山崎 一徳 愛知みずほ大学, 人間科学部, 講師 (30733399)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2022年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 輸液管理技術 / シミュレーション教材 / 教育プログラム / 教育上の困難 / 輸液管理技術の実施状況 / 輸液管理 / 看護学生 / 輸液刺入部 / 輸液の管理 / シミュレーション教育 / 観察行動 / 医療安全 |
研究開始時の研究の概要 |
新人看護師が臨床場面で起こす事故のうち,「薬剤」「ドレーン・チューブ」に関連するアクシデントは多いことから,輸液管理の教育は重要と考える.看護基礎教育検討会(2019)において,輸液管理の技術の到達度を学内演習で習得し,臨地実習で「指導の下で実施できる」水準に引き上げる案が提示された. そこで,本研究では,輸液実施に関するリスクを理解した上で,医療安全に基づいた輸液管理の技術を習得するための教育プログラムの開発を行う.これにより,輸液管理に必要な安全確保の技術を習得に貢献できる.さらに,他のドレーンやカテーテル留置中の管理や新人看護師の医療安全教育に応用でき,医療事故防止にも寄与できると考える.
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研究成果の概要 |
看護学生が輸液管理技術を習得するための教育プログラムを開発し、その有効性を検証した。看護教員を対象に調査を行った結果、輸液管理技術の指導が難しく、リアルに再現できる教材が求められていることが示唆された。また、臨地実習では実施機会の不足や学生の視点の不足が課題となった。これらの課題に対応するため、輸液刺入部周囲の正常と異常(漏れ・逆血など)を観察可能なシミュレーション教材を開発した。看護学生18名を対象に実験群と対照群に分け、視線の動きを計測し、有効性を検証した。結果、実験群の学生は輸液刺入部を意識的に観察し、リアリティが高いと評価された。今後は教材のさらなる改良を進め、実践力向上を目指す。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
看護技術の修得は、看護基礎教育において重要な課題である。本研究は、輸液管理技術の指導に関する課題を明らかにし、リアルに再現可能な教材を開発した。この教材により、輸液施行中患者の観察および管理のリアリティのある演習が可能となり、輸液管理技術の習得が可能となる。さらに、臨地実習で指導の下実践できる環境を整えることで、卒業時の到達度の水準まで実践力を高められる。実践的な教育を通じて、看護学生が医療現場で医療安全に基づいた確かな技術と知識を習得し、輸液管理に関する実践力が高まる。これにより、看護の質の向上が期待される。
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