研究課題/領域番号 |
20K10777
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58060:臨床看護学関連
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研究機関 | 福岡国際医療福祉大学 (2021-2023) 国際医療福祉大学 (2020) |
研究代表者 |
石橋 曜子 福岡国際医療福祉大学, 看護学部, 講師 (70469386)
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研究分担者 |
岩永 和代 福岡大学, 医学部, 准教授 (40461537)
小竹 久実子 奈良県立医科大学, 医学部, 教授 (90320639)
浦 綾子 福岡大学, 医学部, 准教授 (00526519)
宮林 郁子 清泉女学院大学, 看護学部, 教授 (40294334)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2023年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2022年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2021年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | 喉頭摘出術後 / 家族 / 生活支援 / 外来看護 / 喉頭摘出者 / 喉頭全摘出者 / 生活支援プログラム / 外来 |
研究開始時の研究の概要 |
喉頭全摘出者と家族は、喉頭全摘出後は、コミュニケーション障害、嚥下障害、嗅覚・味覚の喪失、入浴時の溺死の不安や恐怖、努責困難による便秘など、生命維持機能の喪失と社会生活機能の喪失を経験しながらも新たな生活を獲得し、QOLの回復を促進することを目指すことが重要である。現在、長期間にわたりQOLが低下し回復遅延が生じていることが課題であることが明らかとなった。QOLの改善には、家族のサポートも重要となるが、外来では看護師による適切な看護介入が十分行われていない可能性がある。よって、外来における生活支援プログラムを開発することを目的とする。
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研究成果の概要 |
喉頭全摘出者の家族が術後1年間に抱えている課題と対処行動および病棟・外来看護師の看護介入を明らかにし、外来における生活支援プログラムの開発を試みた。第1段階として、喉頭全摘出術後患者の家族にインタビュー調査を行った。その結果、【声でのコミュニケーションができない苦悩】、【見守るだけのつらさ】、【相談相手がいない孤独】が明らかとなった。家族が抱える苦悩は多く語られたが、【話せる喜び】、【家族としての役割認識】、【自立した生活に安堵】、【よりどころ】という安心感も語られていた。本研究は、COVID-19パンデミックにより調査を遂行することが困難となりプログラム開発に至らなかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
外来での生活支援プログラムの開発までには至らなかったが、喉頭全摘出術後1年半経過しても患者の家族は、苦悩をしながら生活していることが明らかとなった。患者自身が辛いことを家族が見守るしかない現状や相談できる相手がいないことは、新たな知見であり看護介入や社会的支援が必要であると考える。喉頭摘出者が参加する患者会に家族が参加することはほとんどない。乳がんや小児がん患者の家族の会は存在するが、喉頭摘出術後患者の家族の会は存在しない。そのため、外来での家族支援の必要性が重要であることが示唆された。
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