研究課題/領域番号 |
20K10782
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58060:臨床看護学関連
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研究機関 | 信州大学 |
研究代表者 |
福家 愛 (志村愛) 信州大学, 学術研究院医学系(医学部附属病院), 助教 (10447740)
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研究分担者 |
和田 有子 信州大学, 学術研究院医学系, 講師 (30419410)
瀬戸 達一郎 信州大学, 学術研究院医学系, 教授 (70362118)
中村 敏範 信州大学, 学術研究院医学系(医学部附属病院), 助教 (80755091)
篠山 大明 信州大学, 学術研究院医学系, 准教授 (90447764)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2022年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 術後せん妄 / 唾液アミラーゼ / 心臓血管手術 / 唾液中バイオマーカー / ストレス / 心臓血管外科手術 / 唾液バイオマーカー |
研究開始時の研究の概要 |
「心臓血管外科手術の術後せん妄について、新しい予測因子を検討する」 術後せん妄は患者の生命予後悪化をもたらす。特に心臓大血管手術では、疾患や手術手技の特性から、他手術に比べ術後せん妄の頻度が高い。高齢社会で患者が増加し、医療費増大という社会問題にも影響する術後せん妄の予防、対策は急務である。心臓血管疾患とストレスの関係に着目し、簡便に測定できる唾液中バイオマーカーで心臓血管手術術前のストレスの評価を行い、術後せん妄との関連を解明する。
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研究成果の概要 |
心臓血管外科手術では術後せん妄が多い。また心臓血管疾患では抑うつや不安症状の合併が多く、不安やストレスを抱えやすいことが推測される。術後せん妄と術前ストレスの関連を調べるため、術前に唾液アミラーゼの測定とGAD7を用いた不安評価を行った。 研究に同意を得られた患者43人のうち、術後せん妄は17人に認めた。GAD7からは19人に術前に不安を認めた。術前唾液アミラーゼからストレスありと判定されたのは、アミラーゼ測定ができた40人のうち、20人であった。これらの因子や、その他の因子に関して、統計学的解析を行ったが、有意な関連を見出すことはできなかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
術後せん妄は患者の生命予後を悪化する。心臓血管手術では術後せん妄の頻度が高く、高齢社会で患者が増え、医療費増大という社会問題にも影響する術後せん妄は予防、対策が急務である。本研究では心臓血管疾患とストレスの関係という精神的要因に着目し、唾液バイオマーカーで術前のストレス評価を行い、術後せん妄との関連を解明できれば、これまでの身体的要因を中心とした研究と異なり、新たな発見が得られるはずだった。今回調べた因子で新たな発見はなかったが、術前患者の多くが抱える不安やストレスを数値化できた。患者がストレス・不安を表出するとも限らず、可視化することで様々な対応がとれる可能性が考えられた。
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