研究課題/領域番号 |
20K10883
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58070:生涯発達看護学関連
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研究機関 | 徳島大学 |
研究代表者 |
内海 千種 徳島大学, 大学院社会産業理工学研究部(社会総合科学域), 教授 (90463322)
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研究分担者 |
横谷 謙次 徳島大学, 大学院社会産業理工学研究部(社会総合科学域), 准教授 (40611611)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2020年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | mental health / COVID-19 / Mental health / Sexual Victimization / 性暴力被害 / 性暴力加害 / 防止プログラム |
研究開始時の研究の概要 |
本邦で2017年に改正された刑法により、それまでの強姦罪から強制性交等罪が導入され、性犯罪の厳罰化が進むとともに、被害者・加害者が多様化している。なかでも性暴力被害・加害を経験している日本の大学生は数多く存在し、その予防策はいまだ十分とは言えない。本研究では、大学生の性暴力被害・加害の実態を明らかにするとともに、性的権利の行使・尊重スキルが性暴力被害・加害の予防に与える影響を検討し、性的権利尊重・行使プログラムの作成と、その効果的な提示方法について検討を行う。
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研究成果の概要 |
大学生を対象とした性的権利の尊重と行使を取り入れた教育プログラム検証のための基礎データとするため、COVID-19感染拡大による生活変化が心身に及ぼす影響について、調査をおこなった。第一回目の緊急事態宣言発令時に高かった心理的苦痛や抑うつ状態は、徐々に改善されていた。しかし、孤独感は1回目よりも2回目の緊急事態宣言時に増加しており、社会的ネットワークも減少していることが明らかとなった。特に若年層の抑うつや希死念慮には、低減が認められなかった。希死念慮に影響する要因として明らかとなった、社会的ネットワークや孤独感、睡眠習慣、不安症状等へのアプローチが、効果的な予防策となる可能性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、本邦におけるパンデミック下のメンタルヘルスに関する実態把握の基礎データとして貴重な知見となりうる点で、学術的に意義あるものである。また、パンデミックがメンタルヘルスに及ぼす影響だけでなく、心理的影響を強める要因、回復に関与する要因も含めて明らかにし、社会的支援やメンタルヘルス対策の必要性を示した点で、社会的にも意義のあるものである。
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