研究課題/領域番号 |
20K10903
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58070:生涯発達看護学関連
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研究機関 | 東海大学 (2022-2023) 東海大学医療技術短期大学 (2020-2021) |
研究代表者 |
端山 淳子 東海大学, 医学部, 准教授 (70713759)
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研究分担者 |
中山 和弘 聖路加国際大学, 大学院看護学研究科, 教授 (50222170)
渕田 明子 東海大学医療技術短期大学, その他部局等, 教授 (60637396)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2022年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | Food Allergy / Shared Decision Making / Oral Immunotherapy / 親子 / 家族 / 家族看護 / 食物アレルギー / Shared decision making / 意思決定ガイド / decision Aid / 意思決定支援 / 意思決定葛藤 / 治療 / 意思決定 / Decision aid / 意思決定共有 / Quality of life / 経口免疫療法 / Shared decision making |
研究開始時の研究の概要 |
食物アレルギー患児の耐性獲得を目指せる治療法として経口免疫療法(OIT)があるが、先行研究では、OITを選択した親子が治療後の想定以上の負担に苦悩している実態がある。そのため、治療選択時には、その現時点で考えられるメリット・デメリットを十分に知り、決定者である親や治療を受ける本人の価値観や希望に基づき選択することが重要である。 本研究は、OITに踏み出すか否かという決断の際の、親子丸ごとの支援を実現するため、この治療の“利用可能性”と“意義”について熟慮するための「Shared decision making (共有意思決定)」の概念を基盤とした、意思決定ガイドを開発しその効果を検証する。
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研究成果の概要 |
食物アレルギーは小児に多い疾患であり、その治療法に経口免疫療法が挙げられる。この選択は複雑な意思決定でありその支援が必要である。本研究は、食物アレルギー患児とその親の支援を目的とした意思決定ガイドを開発し、その介入による親子への影響と意思決定ガイドの有用性を検討した。 結果、本意思決定ガイドが親の意思決定葛藤の改善、子どもの疾患や治療に対する意思表出の機会や意思決定の参加を促進する影響のあることが示唆された。食物アレルギーは長期に渡り向き合っていくことの多い疾患である。そのため、医療者は意思決定ガイドのようなツールを用い、継続的に親子が意思決定を行うことのできる機会を提供する必要がある。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
食物アレルギーの治療の一つである経口免疫療法について、本邦での実施施設は増えている。子どもはこれまで除去していたアレルゲン食品を摂取し、親はその管理をしなければならない体験をするため、この意思決定の際にはshred Decision making(SDM)を実践することが重要である。 本研究はSDMを促進するツールの一つである意思決定ガイドを体系的な手順を用いて開発した。本邦のアレルギー分野および小児領域の意思決定ガイドはこれまでになく学術的意義がある。また本意思決定ガイドの子どもの気持ちを尊重することを試みた構成は新規性を持ち、今後の小児領域のSDM発展に向けて社会的意義を有する。
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