研究課題/領域番号 |
20K10937
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58070:生涯発達看護学関連
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研究機関 | 山口大学 |
研究代表者 |
星出 まどか (梶本まどか) 山口大学, 医学部, 講師(連携講座) (30610878)
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研究分担者 |
松重 武志 山口大学, 医学部附属病院, 講師 (60528941)
井上 裕文 山口大学, 医学部附属病院, 助教 (70650604)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
2022年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | IESS / 腸内細菌叢 / 医療的ケア児 / 乳児 / 難治てんかん / てんかん治療 / 免疫機能 / ウエスト症候群 / 経腸栄養製品 / 腸内有機酸 |
研究開始時の研究の概要 |
近年、医療的ケア児は増加傾向であり、経管栄養、人工呼吸器などが在宅で必要とされる。単一の栄養剤による長期経管栄養による弊害として微量元素などの欠乏が示唆され、易感染性・心筋障害・皮膚トラブルなどの引き金となる。本研究は、医療的ケア児の経腸栄養剤の長期使用による影響を免疫・重金属・ビタミン類・腸内有機酸などを多角的に評価し、経腸栄養剤と免疫・腸内有機酸の関係について解明する。また、個人個人に応じた経腸栄養剤や経腸栄養食品を調整する。免疫状態をはじめとした全身状態が安定していることで通院・入院の頻度の減少および学校をはじめとした地域社会への積極的参加が可能となり質の高い生活を送ることができる。
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研究成果の概要 |
山口大学医学部附属病院で定期通院中の医療的ケア児の基礎疾患となりうる発達性てんかん脳症(IESS、レノックスガストー症候群、頻回のてんかん重積をきたす難治てんかん)について、健常児と比較し、腸内細菌叢に治療前や治療後で健常児と比べて差異がないか研究目的を軌道修正することとした。解析検体は①健常群(26例)、②疾患群治療前(12例)、③治療有効群(10例)、④および再発群(5例)の便を非侵襲下に採取し、生体関連アンプリコンシーケンスデータ解析(RDP/微生物同定データベース)、QIIMEⅡによる多様性解析を行った。α多様性解析、β多様性解析でいずれも有意差は認められなかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
既報では門レベルではIESSで治療前群でverrucomicrobiaが有意に増加する(p=0.001)、てんかん患者群の腸内(成人)ではproteobacteriaとFusobacteria phylumが健常群と比し有意に検出されるとの報告があるが、本研究、乳児に限っては発達性てんかん脳症の1つであるIESSと乳児健常群で有意差は認められなかった。日本人の腸内細菌叢は欧州よりで、中国とは異なることが報告されているが、今回本研究で有意差は認められなかったのは民族の違いによるかどうかは今後症例を蓄積して検討していく予定である。
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