研究課題/領域番号 |
20K10947
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58070:生涯発達看護学関連
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研究機関 | 順天堂大学 |
研究代表者 |
植竹 貴子 順天堂大学, 医療看護学部, 助教 (20438617)
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研究分担者 |
高橋 眞理 (高橋 真理) 学校法人文京学院 文京学院大学, 看護学研究科, 特任教授 (20216758)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2023年度: 130千円 (直接経費: 100千円、間接経費: 30千円)
2022年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2021年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 育児 / 疲労 / 補完代替療法 / 認知行動療法 / 統合医療 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究目的は疲労を有する育児期の女性に対する疲労軽減プログラムを開発し、その効果を検証することである。育児期の疲労は母親のメンタルヘルスを低下させ、長期的には母親の健康や児の成長・発達に影響を与える恐れがあるため軽視できない。しかし、育児期の女性の疲労軽減のための介入研究は数少なく効果が実証されていない。本研究では、育児期の疲労への多次元的な介入を目指し、疲労に関する知識の獲得やセルフケア、育児環境の調整、自己効力感を高めるための認知行動的療法による介入と補完代替療法のコラボレーションである統合的アプローチによる介入プログラムを開発し、育児環境の改善を目指す。
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研究成果の概要 |
本研究目的は、育児期女性の疲労軽減プログラムを開発し、効果を検証することであった。疲労の基礎知識、認知行動療法、補完代替療法の3基本構造で構成した動画教材の視聴、個別相談、ホームワークによるプログラムを設計・開発し、介入群75名、対照群65名の2群比較による非盲検ランダム化比較試験にて効果を検証した。その結果、2群間の比較では産後の蓄積疲労尺度(以下PAFS)下位項目のイライラ、簡略更年期指数(以下SMI)下位項目のイライラ、育児に対する自己効力感尺度(以下PSE)において、介入前後の比較では「SMI」「PSE」「睡眠」「認知」で介入効果を認めた(p<.05)。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本プログラムは、一定の介入効果が得られたことから、育児期女性の身体的・精神的健康を高めるためのケアとして導入する意義があると考えた。PAFS高疲労群、中疲労群、低疲労群別の分析では、高疲労群においてのみ、時期別に疲労の減少傾向が認められたことから、疲労の強い対象においては疲労軽減効果を示す可能性が考えられた。 以上より、育児期女性の疲労軽減のために開発された本プログラムは、自覚症状改善や、育児の自己効力感の高まり、睡眠の質の改善、育児期に特有の認知の改善効果が示唆された。
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