研究課題/領域番号 |
20K11152
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分59010:リハビリテーション科学関連
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研究機関 | 山形大学 |
研究代表者 |
有本 貴範 山形大学, 医学部, 助教 (80400547)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2022年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 心房細動 / 心不全 / 心臓リハビリテーション / カテーテルアブレーション / ペースメーカ / 植込み型除細動器 / CRTD / 着用型除細動器 / 身体活動能力 / 心臓再同期療法 / FDG-PET / 予後 / 徐脈 / 心臓リハビリ |
研究開始時の研究の概要 |
心不全が増悪する要因に不整脈があり、一方で不整脈が先行して心不全が進行する病態がある。本研究ではこの悪循環を「心不全と不整脈の悪性サイクル」と呼ぶが、この悪性サイクルの病態は十分解明されておらず、治療介入の方法・基準も発展途上にある。この研究では、心不全と密接に関係する心房細動と徐脈に着目し、心臓自律神経機能や潜在的な心筋傷害、心筋線維化、心筋炎症など視点から調査し、悪性サイクルに陥るメカニズム解明を目指す。同時に薬物療法、カテーテル治療、植込みデバイス治療、心臓リハビリテーションを行って、悪性サイクルを断つ治療戦略を確立する。
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研究成果の概要 |
心不全パンデミックとCOVID19パンデミックにより循環器疾患の死亡率が予測値を上回った。心房細動と心不全が悪循環の関係にあること、そのメカニズムに活性酸素種の増加に関わるxanthine oxidoreductase活性が関わることを報告できた。悪性サイクルを食い止める手段として、薬物、カテーテル治療さらに身体活動能を維持するための心臓リハビリテーションについて報告した。特に不整脈専門医が舵取りする心臓リハビリテーションは注目が高く、シンポジウム発表や学会の優秀賞を受賞した。さらにデバイス学会レジストリーを用いてペースメーカ植込み症例の身体活動能と予後との関係を報告することもできた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
不整脈診療・心不全診療はそれぞれに独自の発展を遂げ、近年、それぞれの治療方法の進展には目を見張るものがある。薬物治療やカテーテル治療、デバイス治療は当然のことながら、相互的な治療として「心臓リハビリテーション」について新たに報告できたことが非常に新しく独自性のある視点であった。実際、日本不整脈心電学会や日本心臓リハビリテーション学会でシンポジウムを務めたり、優秀賞を受賞したりすることができた。2023年には日本循環器学会の最も大きい会場で教育講演を務めることもでき、多くの循環器内科医に啓蒙することができた。これらの治療中、稀で臨床応用可能な症例を経験し、計6例の症例報告も書くことができた。
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