研究課題/領域番号 |
20K11157
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分59010:リハビリテーション科学関連
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研究機関 | 鹿児島大学 |
研究代表者 |
木山 良二 鹿児島大学, 医歯学域医学系, 准教授 (60315413)
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研究分担者 |
川田 将之 鹿児島大学, 医歯学域医学系, 助教 (30783477)
牧迫 飛雄馬 鹿児島大学, 医歯学域医学系, 教授 (70510303)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2022年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2021年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2020年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
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キーワード | フィードバック / 歩行 / ウェアラブルセンサー / 歩行練習 / バイオフィードバック / リハビリテーション / trailing limb angle |
研究開始時の研究の概要 |
脳卒中片麻痺者に対するバイオフィードバックを用いた歩行練習の効果については多くの先行研究があり,コンセンサスが得られている。しかし,先行研究で用いられている方法は機器の利便性や費用の面から,研究施設での利用に限定されている。そこで,ウェアラブルセンサーとタブレットPCにより,歩行中の関節運動をリアルタイムでフィードバックできるシステムを作成した。本研究では,脳卒中片麻痺者を対象に有効性を検証する。
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研究成果の概要 |
ウェアラブルセンサ-を用いた歩行フィードバックシステムを開発し,臨床応用について検証した。健常成人を対象に,本システムを用いた歩行練習による即時的な歩容変化を分析した。歩行練習中は,関節運動をリアルタイムで音声にてフィードバックした。その結果,おおむねフィードバックした目標値に応じて歩容が変化した。また,歩行速度も増加した。 脳卒中や変形性膝関節症,腰部脊柱管狭窄症を呈する症例を対象とした検証でも,おおむね健常者と類似した傾向を示した。一方で,歩行速度への影響は限定的であった。本システムの臨床応用にあたっては,身体機能に応じたフィードバックの選択等について検討を進める必要があると考えられた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ウェアラブルセンサ-を用いた歩行フィードバックシステムの臨床応用について検証した。フィードバックを用いた歩行練習の有用性についてはコンセンサスが得られているものの,環境整備の困難さから臨床で利用されるには至っていない。本システムは,利便性や汎用性の面から臨床で利用しやすいため,これからの歩行リハビリテーションに貢献すると考えられる。 本システムは自主的な練習や,遠隔遠隔リハビリテーションにも応用可能である。また,歩行練習と効果判定を同時に行うシステムであり,歩容変化のビックデータの構築にも寄与すると考えられ,発展性が高いと考えている。
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