研究課題/領域番号 |
20K11175
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分59010:リハビリテーション科学関連
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研究機関 | 川崎医科大学 |
研究代表者 |
氷見 直之 川崎医科大学, 医学部, 准教授 (70412161)
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研究分担者 |
宮本 修 川崎医科大学, 医学部, 教授 (00253287)
丸山 恵美 川崎医科大学, 医学部, 助教 (30792072)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | マイオカイン / 運動療法 / 空間記憶能 / 乳酸 / 血中乳酸濃度 / 神経栄養因子 / myokine |
研究開始時の研究の概要 |
脳神経疾患後などにリハビリテーションとして運動療法が用いられるが、運動療法プログラムの決定には経験的ノウハウが占める部分が大きい。本研究ではより効果的な運動療法の策定を行うべく、血中の因子群の変化に着目する。健常または脳梗塞ラットに筋力トレーニングや持久性運動をさせて血中および筋組織中の因子の種類や濃度変化を追跡する。治癒効果と血中または筋組織中の因子群を相関付け、身体症状に合わせた運動療法を策定できるよう提言したい。
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研究成果の概要 |
運動の種類による筋由来の栄養因子(マイオカイン)群の分泌動態を解析した。ラットを非運動群、運動群(持久強制走行、自発運動、経皮筋電気刺激、巧緻性走行)に分けて2週間の運動後の腓腹およびヒラメ筋中のマイオカイン(BDNF、IGF-1、irisinおよびcathepsin B)を測定した。健常ラットでは運動後のマイオカイン量に有意な差は見られなかった。脳梗塞群でも有意差は見られなかったものの、筋間で比較してみるとcathepsinBおよびIGF-1は腓腹筋よりもヒラメ筋で運動群において高めの値を示していた。また脳梗塞により生じる記憶能低下に対し、全ての運動群において回復傾向が確認された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
現在の運動療法の選定には、科学的な根拠よりもむしろ経験に基づいた運動レシピを用いていることが多い。ここに科学的な根拠を与えるために、本研究では各種運動療法を行うことにより筋から分泌される因子であるマイオカインに着目し、その分泌濃度を解析し、効果的な運動療法を考察、提案することを目的とする。特に脳神経系疾患の発症後の急性期における運動療法については、その有益性とリスクのバランスを考えながら行う必要があるが、それについても、マイオカイン分泌の観点からエビデンスを与えうるものと期待できる。
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