研究課題/領域番号 |
20K11185
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分59010:リハビリテーション科学関連
|
研究機関 | 大分大学 |
研究代表者 |
阿南 雅也 大分大学, 福祉健康科学部, 准教授 (10517080)
|
研究分担者 |
田原 大輔 龍谷大学, 先端理工学部, 教授 (20447907)
|
研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
|
配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2023年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2022年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2021年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2020年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
|
キーワード | 変形性膝関節症 / 外部膝関節内転モーメント / 三次元動作解析 / 筋骨格モデル / 圧縮主ひずみ / 有限要素法 / メカニカルストレス / 圧縮力 / 応力 |
研究開始時の研究の概要 |
変形性膝関節症の膝関節に作用する異常なメカニカルストレスの蓄積は,変形性膝関節症を進行させる.一方,我々は軽度変形性膝関節症患者では各関節の協調した動作は可能であるが,下肢の関節運動の変動を減じた動作を行なっていることを明らかにした.よって,下肢の関節運動を変動した戦略により,適切な筋活動のコントロールが困難となり,その結果が関節に作用する圧縮力だけでなく,骨内に生じる応力を軽度変形性膝関節症の段階から生じている可能性がある.そこで,本研究では軽度変形性膝関節症患者の発症および進行に及ぼす筋機能を把握し,これらを改善する運動療法を確立する.
|
研究成果の概要 |
研究1では,健常高齢者に対し,歩行立脚初期の膝関節屈曲角度増加させることで膝関節への力学的負荷がどのように変化するか比較し,検討を行った.その結果,健常高齢者において歩行立脚初期の膝関節屈曲角度増加させた歩行は,膝関節圧縮力を減少させる可能性が示唆された. 研究2では,変形性膝関節症のメカニズム解明を目指した膝関節周囲における個体別の筋活動度・膝関節反力・膝関節角度の推定とそれらを反映した骨の応力解析手法の確立を目的とした.その結果,本手法が変形性膝関節症の個体別筋力推定に有用である可能性が示された.
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
変形性膝関節症の発症予防において,本研究で示した歩行立脚初期に膝関節角度を増大した口頭指示は,膝関節にかかる負担を軽減できる可能性が示唆され,臨床においても簡易的に行うことが可能である.よって,高齢者に立脚初期の膝関節屈曲角度を十分に確保することは膝OAの発症予防として有効な指導方法である可能性が示唆された.また,変形性膝関節症患者の膝周囲における特異的負荷を評価する筋骨格力学解析手法を確立でき,本手法が変形性膝関節症の個体別筋力推定に有用である可能性が示された.
|