研究課題/領域番号 |
20K11194
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分59010:リハビリテーション科学関連
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研究機関 | 新潟医療福祉大学 |
研究代表者 |
齊藤 慧 新潟医療福祉大学, リハビリテーション学部, 講師 (80707315)
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研究分担者 |
大鶴 直史 新潟医療福祉大学, リハビリテーション学部, 教授 (50586542)
宮口 翔太 新潟医療福祉大学, リハビリテーション学部, 講師 (60780343)
大西 秀明 新潟医療福祉大学, リハビリテーション学部, 教授 (90339953)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 知覚学習 / 経頭蓋交流電流刺激 / 触覚方位弁別覚 / 脳波 / 触覚方位弁別 / α帯域 / 安静時脳律動 |
研究開始時の研究の概要 |
脳卒中に罹患すると触覚情報を処理するプロセスが機能不全となり,日常生活に大きな支障をきたす.しかし,触覚機能障がいを治癒へと導く治療法は未だ確立されていない.触覚機能障がいを治癒へと導くことが期待される手法のひとつに「知覚学習」がある.しかし,3人に1人は学習効果が得られず,学習効果を増強させることが急務の課題である.そこで,本研究では触覚の知覚学習効果に関わる神経ネットワークを同定し ,その神経ネットワークを人為的に強化することで知覚学習効果を増強できるかを検討する.本研究を通じて,知覚学習を触覚機能障がいに対する革新的なリハビリテーション手法へと発展させることを目指す.
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研究成果の概要 |
特定の知覚刺激を使った課題を繰り返し行うことでその課題成績を向上させることができ,このプロセスは知覚学習と呼ばれている.本研究では,その知覚学習効果には大きな個人差があり,その背景には一次体性感覚野におけるα帯域の律動活動変化の違いが関与している可能性が示された.さらに,α帯域の脳律動活動を増強することができる経頭蓋交流電流刺激(tACS)を一次体性感覚野に与えることで知覚学習効果を増強できるかを検討したが,知覚学習効果は増強されない可能性が示唆された.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
これまでに,感覚機能を向上させるために,知覚学習を用いた介入手法が検討されてきた.本研究は知覚学習効果には個人差があり,その個人差を引き起こす要因のひとつに感覚情報を処理する皮質領域の律動活動が関与している可能性を示した.知覚学習効果の個人差を説明する要因については検討すべき事項が残されているが,今後さらなる検証を進めて,知覚学習効果を増強する介入方法を開発していきたい.
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