研究課題/領域番号 |
20K11232
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分59010:リハビリテーション科学関連
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研究機関 | 長崎大学 |
研究代表者 |
花田 匡利 長崎大学, 病院(医学系), 技術職員 (00596869)
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研究分担者 |
神津 玲 長崎大学, 医歯薬学総合研究科(保健学科), 教授 (80423622)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2022年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
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キーワード | 間質性肺疾患 / 筋萎縮 / 神経筋電気刺激療法 / サルコペニア / フレイル |
研究開始時の研究の概要 |
間質性肺疾患において,骨格筋機能障害も独立した呼吸困難発生に起因する増悪因子であり,骨格筋機能低下の予防は必要不可欠である.また,高齢患者の増加が問題視され,加齢に伴う筋力低下(サルコペニア)を有する虚弱(フレイル)な状態にある患者が多い.しかし,呼吸困難を有する間質性肺疾患においては,しばしば積極的な運動療法や筋収縮運動を実施できない.近年,慢性呼吸器疾患において筋収縮運動の代替療法として神経筋電気刺激療法が注目されているが,間質性肺疾患における効果に関しては不明である.本研究の目的は,間質性肺疾患に対する神経筋電気刺激療法の有効性について検討することである.
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研究実績の概要 |
超高齢化社会の我が国において,虚弱(フレイル)な高齢者が増えるなか加齢に伴う筋力低下(サルコペニア)は健康寿命の維持や医療経済的観点から重要な課題である.一方で,間質性肺疾患においても高齢者同様,サルコペニアが問題視されてきている.しかし,間質性肺疾患におけるフレイルが骨格筋機能障害に及ぼす影響に関する報告は少なく,明らかとなっていない.間質性肺疾患におけるフレイル状態は,呼吸困難の重症度の独立因子として強く関連していることを示した報告はあるが,骨格筋機能障害との関連性について検討した報告はない.したがって,超高齢化社会にある本邦において,医療経済的観点からもサルコペニアは最重要課題であるとともに,間質性肺疾患においてもサルコペニアやフレイルへの対策は重要である. そこで,神経筋電気刺激療法は,経皮的な低周波電気刺激によって筋を他動的に収縮させることで筋力の改善や筋肥大を図る方法であり,すでに慢性閉塞性肺疾患への神経筋電気刺激療法の効果と安全性が報告されている.神経筋電気刺激療法は,総RNA含有量の大幅な増加,骨格筋における代謝効率の改善,TypeⅡ繊維および骨格筋の繊維サイズを増加させるとされている.さらに,不活動に伴う廃用性萎縮に対して,特に有効性を示すことが明らかとなっている.しかし,未だ間質性肺疾患を対象とした神経筋電気刺激療法の効果を検討した報告はなく,フレイルの状態にある間質性肺疾患に対する有効性の検討を行う臨床的意義は大きいものと考えられる.
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
新型コロナの影響により外来患者の制限や,研究対象者の間質性肺疾患が呼吸器内科の治験や介入研究がなされており,本研究への患者登録が思うように進んでおらず,まだ症例数としては少ない状況.
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今後の研究の推進方策 |
これまでの結果から,症例数も少ないのでコントロール群との比較もできず明確な結果は示せないが,神経筋電気刺激療法によって筋力低下予防には一定の効果が期待された.今後,神経筋電気刺激療法の効果を検討できるように症例数をさらに蓄積していく予定である.
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