研究課題/領域番号 |
20K11263
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分59010:リハビリテーション科学関連
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研究機関 | 国際医療福祉大学 |
研究代表者 |
角田 亘 国際医療福祉大学, 医学部, 主任教授 (00453788)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2022年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2021年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2020年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
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キーワード | リハビリテーション / 脳卒中 / 片麻痺 / 脳波検査 / 機能回復 / Correlation coefficient / 脳波 / コヒーレンス解析 / 機能的結合性 / 運動機能 |
研究開始時の研究の概要 |
回復期リハビリテーション病棟に入院した脳卒中後片麻痺患者を対象として、経時的(リハビリテーション病棟への入院時、入院後28日目など)に、デジタル脳波計を用いた大脳皮質各領域間の脳波コヒーレンスを計測、それから大脳皮質各領域間における機能的結合性を推定する。 この結果に基づいて、リハビリテーション訓練を受ける回復期脳卒中後片麻痺の場合、「いかなる領域間にいかなる程度の機能的結合性の障害が存在した時に運動機能の回復が悪くなるのか」ということを明らかにする。また、「いかなる領域間の機能的結合性の改善が運動機能の回復に直結するのか」ということも明らかにする。
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研究成果の概要 |
回復期リハビリテーション病棟に入院した脳卒中後片麻痺患者を対象に経時的に脳波検査を行い、大脳皮質間におけるcorrelation coefficient(神経機能連絡の程度を示す)の変化を測定した。結果として、病側大脳の前頭葉内におけるcorrelation coefficientの増加の程度が入院中における片麻痺回復の程度と有意に相関することが確認された。また、運動タスクによる病側大脳のcorrelation coefficientの増加の程度が、その後における上肢運動機能回復の予測因子になることも確認された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
脳卒中後片麻痺の機能回復のメカニズムには、不明なところが多かった。しかしながら、本研究の成果として、通常のデジタル脳波検査でcorrelation coefficient(神経機能連絡の程度を示唆する)を経時的に測定することによって、そのメカニズムをある程度は推測できることが示された。また、運動負荷時のcorrelation coefficientを測定することで、その後における機能回復を予測できる可能性も示唆された。本研究は、脳卒中後片麻痺の病態解明に、デジタル脳波検査を応用することが可能であることを示した点で重要である。
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