研究課題/領域番号 |
20K11269
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分59010:リハビリテーション科学関連
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研究機関 | 新潟医療福祉大学 |
研究代表者 |
玉越 敬悟 新潟医療福祉大学, リハビリテーション学部, 講師 (30632658)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 脳卒中 / リハビリテーション / 運動療法 / 超早期運動 / 運動機能評価 / 梗塞巣 / 脳出血 / 超早期介入 / 運動 / ミクログリア / 超急性期 / 脳内改善機序 |
研究開始時の研究の概要 |
近年,脳卒中発症後24時間以内の超急性期リハの是非が国際的に議論されている.現在,世界各国で,不適切な超急性期リハが提供されているおそれがあるため,早急に治療方針を策定する必要がある.申請者は,脳出血モデルラットを用いたこれまでの検証で,脳出血発症24時間以内の運動介入は脳内炎症を促進させ,機能障害を悪化させることを突き止めた.本研究では,ミクログリア活性化機構や神経細胞死誘導機構から分子細胞基盤を明確にするとともに,残存神経細胞の軸索再編および神経回路再編への悪影響を解明する.さらに,脳内および運動機能障害に悪影響のない超急性期リハの治療法を探索し,臨床応用への手掛かりを見つけ出す.
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研究成果の概要 |
本研究は脳出血後の超早期リハビリテーションによる運動機能障害および脳組織への影響について検証した。脳出血モデルラットを用いて発症24時間以内に運動介入をさせたところ、脳出血後の超早期リハビリテーションは、運動機能障害を悪化させ、脳内炎症を促進させる可能性が高いことが分かった。本研究成果は現在の超早期リハビリテーション方針を再考し、今後、適切なリハビリテーションを検討する必要性を示唆する。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
現在の脳卒中超急性期リハビリテーションには科学的根拠が不十分な点が多くあるため早急な解明研究が必要である.特に,脳出血後の超急性期リハビリテーションの効果を分子細胞基盤から全容解明する実証的研究は世界的にも未だ試みられていないため,本研究成果は,臨床研究に向けた基盤データとして活用でき,トランスレーショナル研究の足掛かりとなりえる.さらに,我が国に留まらず世界各国において,脳卒中超急性期リハビリテーション方針の策定や再考のための研究資料となりえ,今後の治療戦略に役立つ.
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