研究課題/領域番号 |
20K11276
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分59010:リハビリテーション科学関連
|
研究機関 | 国立研究開発法人国立長寿医療研究センター |
研究代表者 |
李 相侖 国立研究開発法人国立長寿医療研究センター, 研究所 老年学・社会科学研究センター, 副部長 (90466194)
|
研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
|
配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2022年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
|
キーワード | ライフイベント / 高齢者 / フレイル / 認知機能 / 脳萎縮 |
研究開始時の研究の概要 |
認知症の危険因子としてライフイベントのような社会心理的環境の影響が考えられているが、どのようなライフイベントが高齢者に発生し、その関連要因については、明らかにされていない。特に、発症時期の差をもたらす一因として高齢者のフレイル状態等、健康状態による対処の違いが考えられるが、エビデンスは少ない。さらに、ライフイベントの発生の脳萎縮および認知機能の変化における影響については、科学的根拠が乏しい。そこで本研究では、大規模高齢者機能健診を用い、高齢者におけるライフイベントの関連要因、フレイルとの関連を明らかにする。また、ライフイベントのパターンと脳萎縮、認知機能変化との関連を縦断的に検討する。
|
研究成果の概要 |
認知症の危険因子としてライフイベントのような社会心理的要因の影響が考えられるが、ライフイベントとの関連は明らかにされていない。特に、発症時期の差をもたらす一因としては高齢者のフレイル状態等、健康状態による違いが考えられるが、フレイルとライフイベントとのエビデンスは少ない。 そこで本研究では、高齢者機能健診を用い、高齢者におけるライフイベントの実態とフレイルとの関連を明らかにした。その結果、ネガティブライフイベントがあり、ポジティブライフイベントが少ないことはフレイルとの関連が見られた。縦断研究による脳委縮との関連は明らかにできなかったものの、さらなる追跡検討が必要と考えられえる。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
高齢者におけるフレイル、認知症発症は世界的にも緊要な課題である一方、ライフイベン トとの研究は少なく科学的根拠が乏しい。ストレスの多いライフイベントは生涯で誰しも生じることであり、イベント発生後のアプローチはその後の障害発症を抑制・遅延できる重要な視点と考えられる。本研究が実施により、高齢者におけるライフイベントと身体機能について知見が提案できた。今後、老年学系のジャーナルに投稿を進める。 ライフイベント発生は高齢者における健康状態に影響する可能性があり、これらの発生による介入の必要性、また、国民への【ライフイベント発生後のアプローチ】に科学的な根拠の高い情報発信ができると考える。
|