研究課題/領域番号 |
20K11289
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分59010:リハビリテーション科学関連
|
研究機関 | 学校法人文京学院 文京学院大学 |
研究代表者 |
上田 泰久 学校法人文京学院 文京学院大学, 保健医療技術学部, 准教授 (10458549)
|
研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
|
配分額 *注記 |
2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
2022年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2021年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
|
キーワード | 頭頸部 / 座位姿勢 / 病態運動 / セルフケア / 運動療法 / 疼痛 / 運動解析 / 患者教育 / 動態解析 |
研究開始時の研究の概要 |
慢性痛は頭頸部や腰部に生じやすいことが報告されている。頭頸部は軟部組織や胸椎アライメントなど多くの影響を受けるため、正常な運動から逸脱した運動(以下、病態運動)が生じやすい。本研究では、慢性痛が起こりやすい部位として、研究の少ない頭頸部に着目し検証する。具体的には、①頭頸部の病態運動を引き起こす要因について多角的な検証を実施し、②頭頸部の病態運動による組織損傷の発生メカニズムを解明していく。その検証を通して、③慢性痛へ繋がる誘発因子に対する予防的な患者教育および治療的な運動療法の開発を行う。開発した運動療法は、臨床における頭頸部の慢性痛患者を減らすことに繋がると考える。
|
研究成果の概要 |
本研究では、頭頸部の慢性疼痛の誘発因子として、頸部痛を誘発する「頸椎の病態運動」と「筋の持続収縮」に着目した研究を実施した。頸椎の可動域制限に伴う努力性の運動では、頸胸椎移行部に頸椎の病態運動が出現しやすいため、頸椎の可動域を維持することが重要である。研究1では、頸椎の可動域を維持するためには上位胸椎の運動が重要であることを明らかにした。研究2では、頸椎の可動域を向上させるためには僧帽筋の筋硬度を低くすることが重要と明らかにした。研究3では、座位姿勢において後頸部の筋の筋硬度を低くする条件があることを明らかにした。運動療法では、これらの条件を取り入れることが重要と考える。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
近年の情報通信技術の発展により、デスクワーカーの筋骨格系障害は増加傾向である。デスクワーカーの疼痛有病率は頸部が最も多く、頭頸部は慢性疼痛が生じやすい部位である。しかし頸部痛を予防・改善させる運動療法に繋がる臨床的な研究は少ない。本研究課題では、頸部痛の予防・改善に繋がる運動療法技術の基礎的知見を得るために実施した。今後、頭頸部の慢性疼痛を有する症例を対象とした臨床研究で、運動療法の妥当性や効果判定を行う予定である。
|