研究課題/領域番号 |
20K11304
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分59020:スポーツ科学関連
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研究機関 | 明海大学 (2022-2023) 東京医科歯科大学 (2020-2021) |
研究代表者 |
上野 俊明 明海大学, 歯学部, 教授 (30292981)
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研究分担者 |
田邊 元 明海大学, 歯学部, 助教 (00844341)
林 海里 東京医科歯科大学, 大学院医歯学総合研究科, 助教 (30803192)
中禮 宏 東京医科歯科大学, 東京医科歯科大学病院, 講師 (50431945)
鈴木 克彦 早稲田大学, スポーツ科学学術院, 教授 (80344597)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2022年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 脱水 / 熱中症 / スポーツ / 唾液分泌 / 口腔内湿潤度 / 尿比重 / 体重 / 血流量 / コンディション / pH測定 / 口腔粘膜湿潤度 / スポーツ歯科 / スポーツ科学 / pH測定 / スポーツ歯学 / 体水分量 / 唾液 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、スポーツ中に刻々変化する体の渇きを直接計測することが難しい現状を踏まえて、口腔の唾液や粘膜湿潤度を代替モニタリングすることで、その変動を精度よく検出することができるか否かを明らかにすることである。そこでまず体の渇きと喉、口の渇きの3者間の時間的、定量的の関係解明に取り組み、最適な口内指標の決定を試みる。その上で、実際のスポーツシーンでの検証作業を行う予定である。本研究成果に基づき、スポーツ選手の体の渇きを非侵襲的かつ簡便にモニタリングできるツールやセンサデバイスの開発に繋げ、コンディションの維持やパフォーマンスの最適発揮、脱水・熱中症の事故防止に貢献することが期待される。
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研究成果の概要 |
本研究では体と喉、口の渇きの関連性を明らかにするため、運動時の渇きの自覚や疲労感、体重、尿比重、表面温度、血流量、口腔粘膜湿潤度といった様々なデータ指標の変化を経時的に分析した。その結果、高強度運動前後の尿比重と口腔粘膜湿潤度の間には負の相関が認められ、口腔粘膜湿潤度から脱水レベルを検知しうる知見を得た。また長距離走や水泳時にも口腔粘膜湿潤度を計測することができ、多様なシーンで応用できる可能性も示された。以上のように、本研究成果より口腔水分計で口の渇きを数値化可視化できること、またそのデータである口腔粘膜湿潤度の変化から体の渇き、脱水レベルを検知することができる可能性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
得られたデータ知見をもとに産学連携下で実用化を進めることにより、スポーツ選手のみならず、児童生徒や国民の方々の体水分量の変化や脱水レベルをより簡便に、精度よくモニタリングできるキットの開発につながることが期待される。また高齢者や障害者といった社会的弱者への応用も含めて、初動が極めて重要となる救命救急の現場などでも有用なツールとなる可能性を秘めており、一般家庭からスポーツ会場、学校、体育館、プール等への配置が想定できる。今後ますます地球温暖化が進むことが確実視されるなかで、我が国を超えて、グローバルレベルでの利活用を視野に入れることもでき、本研究成果の学術的意義と社会的意義は大きいと考えられる。
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