研究課題/領域番号 |
20K11327
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分59020:スポーツ科学関連
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研究機関 | 地方独立行政法人東京都健康長寿医療センター(東京都健康長寿医療センター研究所) |
研究代表者 |
吉田 祐子 地方独立行政法人東京都健康長寿医療センター(東京都健康長寿医療センター研究所), 東京都健康長寿医療センター研究所, 研究員 (30321871)
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研究分担者 |
岩佐 一 福島県立医科大学, 医学部, 准教授 (60435716)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2020年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | 高齢者 / 運動習慣 / 身体活動 / 身体機能 / 炎症 / 精神的健康 / 運動 |
研究開始時の研究の概要 |
高齢者の精神的健康の低下は、自立度の低下や死亡率の増加を誘発する。また、精神的健康の低下は体内の炎症を伴うが、高齢期の炎症は、心血管系疾患の発生や死亡のリスク要因である。これまでの研究により、運動習慣が抑うつ傾向を抑制すること、身体機能が高いと炎症が低いことを報告している。本研究ではこれらをふまえ、高齢期における運動、炎症反応、精神的健康の関連について検討する。
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研究実績の概要 |
本研究は、高齢期の精神的健康を良好に保つための方策を身体活動や身体機能の視点から提案することを目的として、高齢者の身体活動や身体機能と炎症の関連が精神的健康に及ぼす影響について検討した。本課題では、以下を行った。1)地域在住高齢者を対象とする縦断研究の追跡調査を実施し、運動習慣、身体機能、精神的健康度、炎症マーカー等についてデータを収集した(計349人:男性41.3%、女性58.7%)。2)精神的健康に関連する背景要因を心理社会的側面から検討するため、インターネット調査を実施した。調査結果は国内外の関連学会で報告予定である。3)既存資料を用いて、高齢者の精神的健康とライフスタイルについて性別に検討し、精神的健康が良好である要因に、男女に共通して身体活動があること、男性では多様な食品を摂取していること、女性では社会活動性が高いこと(第82回日本公衆衛生学会総会)を、また、心身の健康維持に必要とされる身体活動量の実施に、男女に共通して心身の健康が良好であること、男性では独居でないこと、女性では社会的孤立でないこと(第72回東北公衆衛生学会)などを見出した。 今後は、追跡調査で収集したデータの整理を行い、高齢期の身体活動や身体機能と炎症の関連と精神的健康との関係性について縦断的に検討し知見を公表する予定である。また、本研究により得られた成果をまとめ、高齢期の精神的健康を維持・向上させるプログラムの提案を行う。
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