研究課題/領域番号 |
20K11330
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分59020:スポーツ科学関連
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
竹下 大介 東京大学, 大学院総合文化研究科, 准教授 (60847060)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2021年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2020年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
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キーワード | 筋線維長 / 超音波測定器 / 筋腱複合体 / Hillモデル / バイオメカニクス / 筋繊維長 |
研究開始時の研究の概要 |
筋繊維が収縮し骨を動かすことで私達は運動しています。筋繊維が発揮できる力は筋繊維の長さや速度変化によって決まるため、運動中の筋繊維の長さ変化を知ることは重要です。本研究は運動中の筋繊維の長さ変化を従来の方法より簡便かつより正確に推定する方法を確立することを目的とします。得られた結果は、運動におけるパフォーマンス向上のメカニズムの理解につながると共に、アスリートや高齢者に対する運動指導において、個々人に即した指導を行うための方法となることが期待されます。
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研究成果の概要 |
ダイナミックな運動中の筋線維の動きは、腱組織の弾性により複雑であり、関節角度などの外部情報から推定するのは困難です。本研究の目的は、関節角度などから筋線維の長さ変化を推定する方法を確立することでした。方法の確立には至りませんでしたが、運動中の筋腱複合体のスティッフネス(剛性)を測定することで、筋線維の動きを定性的に理解できる可能性が示されました。特に、ホッピングのようなダイナミックな運動では下腿三頭筋の筋線維長変化が関節角度変化と異なり、筋腱複合体のスティッフネスが有用な指標となる可能性が示唆されました。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
筋線維が発揮できる力は筋線維の収縮速度に依存するため、運動中の筋線維の挙動を理解することは重要です。本研究の結果は、関節角度など身体外部から観察できる情報から、運動中の筋線維の長さ変化を定性的に理解できることを示唆します。これは、身体を効率良く動かすにはどのようにすれば良いのかといった知見につながるものと考えられます。また、体育教育、スポーツ指導、リハビリテーションなどの分野において基礎的な知識となります。
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